お正月版ガーネット・思い出

お正月版ガーネットの思い出とボイス

思い出1

ガーネット

みなさん、
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします！

アイリス

わあ！　素敵な衣装ですね、
ガーネットさん！

キャトラ

ホントね～。
すごく華やかで似合ってるわよ！

ガーネット

きょ、恐縮です。

こういう格好には慣れていないので

落ち着かないんですが……

キャトラ

確かに、アンタときたら、

いっつも鎧姿なんだもんね。

ガーネット

戦士ですから、当然です。

ガーネット

こうして、鎧の重みから

開放された状態で外を出歩くのは、

本当に久しぶりでして……

アイリス

爽快な気分ですか？

ガーネット

……やっぱり、

不安で落ち着きません……

アイリス

戦士の職業病でしょうか……

キャトラ

でもさ～、アンタ確か、

トマトの栽培とかしてたでしょ。

キャトラ

そのときは。鎧を着ずに外に出てる

わけなんだから、そういうノリで

自分をごまかしてみるとかどう？

ガーネット

え？　私、そのときも

ずっと鎧を着てましたよ？

キャトラ

なんでよ！

ガーネット

戦士ですから。いつ何時、

敵の攻撃があっても対応できるよう

しっかり武装しておきませんと……

キャトラ

そこまで徹底してたとは、

思わなかったわ……

アイリス

さすがに、部屋で休んでいるときは

鎧は着てませんよね？

ガーネット

…………

キャトラ

着てるの！？　まさか！？

ガーネット

ぬ、脱ぐと落ち着かないんです……

思い出2

キャトラ

ガーネットのその武器、

いつもの剣じゃないのよね。

ガーネット

はい。東の島で使われる、

＜カタナ＞と呼ばれる刀剣です。

ガーネット

私がいつも使っている剣とは、

使い方が大きく異なりますので、

最初は扱いに苦労しました。

アイリス

同じ刀剣なのに、

そんなに違うものなんですか？

ガーネット

そうですね……

ガーネット

私がいつも使っている剣は、

重く頑丈な両刃の直剣で、

敵を叩き斬るのに向いています。

ガーネット

対して＜カタナ＞は、

片刃で刀身が反っていますので、

叩き斬るというよりも、

鋭く切り裂くのに向いています。

キャトラ

けっこう違うもんなの？

扱い方。

ガーネット

ええ。それぞれ、長所が違うので、

太刀筋もそれに合わせたものに

変えなければいけなくて……

キャトラ

ふぅ～ん。

で、ぶっちゃけどっちが

使いやすい？

ガーネット

難しい質問ですが……

私としては、やはり、

剣の方に慣れていますので――

アイリス

でも、その衣装に合うのは

＜カタナ＞かなって気がしますね。

ガーネット

ですね。これを着ている間は、

＜カタナ＞の扱いに

励んでみようと思います。

ガーネット

幸い、アヤメさんに使い方を

教えていただけてますし。

アイリス

アヤメさん、帝国の軍人さんなのに

＜カタナ＞が使えるんですか？

ガーネット

アヤメさんは、もともと、ご先祖が

東の国の出身らしいのです。

ガーネット

帝国に移住してからも、代々

＜カタナ＞の技を継承し続け、

アヤメさんも

免許皆伝に達しているとか。

キャトラ

へ～……いろんなところに

歴史があるものねー。

思い出3

キャシー

はい、今日はこんなところで
終わりにしよっか！

ガーネット

ありがとうございました、

キャシーさん。

キャシー

気にしなーい！
んじゃね～！

アイリス

あら、ガーネットさん？

キャシーさんと

会われていたんですか？

ガーネット

ええ。料理を教わっていたのです。

キャトラ

料理を？　なんでまた？

ガーネット

トマト料理のレパートリーを

増やそうと思いまして……

アイリス

ガーネットさん、

トマト、好きですよね……

キャトラ

赤いから？

ガーネット

違います！　純粋に
味と食感が好きだからです！

ガーネット

特に、焼いたトマトをチーズと
合わせると、互いの味わいが
引き立てあって絶品ですよ！

ガーネット

疲れた夜は、よく、部屋で

トマトをじっくり焼いて、

チーズを絡めて……

キャトラ

……料理って感じは

あんまりしないわね。

ガーネット

まあ、簡単に作れますから……

ガーネット

でも、それだけではいけないと

思いまして、こうして、

レシピを教わっているのです。

アイリス

たとえば、どんなですか？

ガーネット

今日は、アクアパッツァを

教えていただきました。

キャトラ

アクアパッツァ？

ガーネット

魚や貝をトマトで煮込む料理です。

トマトの酸味が貝に沁み込んで、

たまらなくてですね……

アイリス

おいしそう！

キャトラ

キャシーって、肉料理以外も

ちゃんと知ってるのね……

ガーネット

はい。ただ、ちゃんと止めないと、

必ず何かしら、肉を

ドカドカ投入されてしまいます。

キャトラ

でしょーね。

思い出4

シャロン

これが＜正月＞の衣装なんだ。

よく似合ってるよ、ガーネット。

ガーネット

もったいないお言葉です、

王女さま……

キャトラ

あら、主従ペア。どうしたの？

シャロン

やあ、みんな。

実は、ガーネットの＜着物＞姿を、

今、初めて見たところなんだ。

シャロン

＜正月＞が始まってから、

なんだかずっと、避けられて

いたからね。やっと捕まえたんだ。

ガーネット

す、すみません。

ガーネット

武人の国の戦士として、このような

姿を王女さまにご覧いただくのは、

抵抗がありまして……

シャロン

そんなこと気にしなくていいのに。

いくら武人の国の戦士だからって、

着飾ることを禁じたりしないよ。

アイリス

シャロンさんとガーネットさんの

国には、女性の戦士って

多いんですか？

ガーネット

他国に比べると、多いですね。

我が国では、戦う意志と技量が

ありさえすれば、女性であっても

戦士として認められますので……

シャロン

王女である僕自身が、こうして

武者修行の旅をしているくらい

だからね。

ガーネット

申し訳ございません……

私がもっと武功を立てていれば、

王女さまが旅に出られる必要も

なかったはずですのに……

シャロン

いいんだ、ガーネット。

僕は、今の境遇を気に入ってるよ。

シャロン

この島の人たちは、とても

よくしてくれているし……

シャロン

国のためにがんばってくれている

臣下と、こうして戦いを共に

することができるんだからね。

ガーネット

王女さま……

シャロン

だから、気にしないで。

それに、君だって、もっと

女性らしく着飾っていいんだよ。

ガーネット

……承知いたしました。

ありがとうございます。

ガーネット

では、王女さま。
さっそく着飾らせていただきます。
こちらへどうぞ！

シャロン

へ？　いや、僕は別に――

ガーネット

いえ、このような場でこそ、
王女にふさわしい衣装をまとい、
国の名を広めるべきと存じます！

ガーネット

着飾りましょう！シャロンさま！
さあ！　さあさ、こちらへ！

シャロン

ぼ、僕はいいってばぁ！
それより、ガーネットこそ！

ガーネット

いいえ！　シャロンさまこそ！

キャトラ

……よくわかんない戦いが

始まっちゃったわね。

アイリス

武人の国だからかしら？

キャトラ

ぜんぜん関係ないと思う。

思い出5

ガーネット

シャロンさまはおられますか！？

キャトラ

へっ？　い、いないけど……

ガーネット

不覚ッ……！

またしても逃げられるとは……！

アイリス

ひょっとして、ガーネットさん……

まだシャロンさんを着飾ろうとして

追いかけてるんですか？

ガーネット

はい。この華やかな＜正月＞が
続いている間に、なんとしても
ドレスアップしていただきます！

キャトラ

そんなことしなくても～、

国の名を高めるんなら、

ふつーに戦ってればいいじゃない？

ガーネット

それはそうですが、

問題はそこだけではありません。

ガーネット

あのお優しいシャロンさまが、

国の名を高めるために、あえて

武者修行の旅をされているのです。

ガーネット

きっと、かわいい服やアクセサリを
身に着けたいと日々思いながら、
確固たる意志によってそれを
禁じてきたに違いありません！

ガーネット

ですから、＜正月＞くらい、

ぜひともハメを外して

着飾っていただきたいのです！

ガーネット

それに、あの方は、ガーリー系の

服装がとてつもなく似合うのです。

昔も、よくフリルのドレスを

着ては、鏡の前でポーズを――

シャロン

ちょっとガーネットー！
む、昔の話をするのはやめてよ！

ガーネット

ご機嫌うるわしゅうシャロンさま！
お待ちしておりました！

シャロン

えっちょっと今の罠！？

ガーネット

コムギさんに頼んで、御身に
ふさわしい、この冬マストの
大人かわいい清楚めコーデを
まとめてまいりました！

ガーネット

レトロガーリーをベースに
カジュアルなお目立ちアクセを
プラスして、甘辛ミックスで
ちょい攻めしましょう！

キャトラ

意味わかって言ってんの？

シャロン

い、いいってばぁー！

ガーネット

お待ちください、シャロンさまー！

思い出6

ガーネット

これは、ルーンの光……！？

ガーネット

はっ！　私はいったい……

アイリス

シャロンさんを着飾らせたいと思う

あまり、暴走していたんですね。

キャトラ

＜正月だからハメを外してほしい＞

って、アンタが外してどーすんの。

ガーネット

す、すみません……

私としたことが、つい、

取り乱してしまいまして……

アイリス

すごい勢いで、専門用語

みたいなことを

連発してましたね……

キャトラ

自分の部屋でさえ鎧姿を通してる

アンタのわりには、いろいろ多彩に

口走ってたわね。

ガーネット

実は、私は幼い頃から、ずっと

戦士となるための試練を

積んできておりまして……

ガーネット

そのため、ファッションに興じる

余裕など、まるでなかったのです。

ガーネット

ですから、シャロンさまに、ぜひ

着飾っていただこうといろいろ

今時のファッションを調べていて、

ついのめりこんでしまいました……

シャロン

ガーネット……

シャロン

君が国のためにがんばって戦って

くれていることを、僕は、誰よりも

よく知っているつもりだ。

シャロン

だからね、ガーネット。

君は、もっと君自身のために、

がんばってみてもいいと思う。

シャロン

いや――むしろ、そうしてほしい。

国のために戦ってくれた君にこそ、

ね……

ガーネット

シャロンさま……

ガーネット

ありがとう……ございます――

私……私は……

ガーネット

私自身のために、
シャロンさまを着飾らせて
いただきたく思います！

シャロン

え。

ガーネット

さあ、シャロンさま！
さあさ、こちらへおいでください！
やや甘シックの絶品コスメで
愛され王女を目指しましょう！！

キャトラ

あー、あれかぁー。

他人をかわいくするのが

好きなタイプかぁー。

アイリス

ヘレナさんも、

そういうとこあるよね。

シャロン

た、助けて、みんなぁー！！

思い出7

ガーネット

みなさん！　私、わかったんです！

アイリス

……なにがですか？

ガーネット

女性が着飾るということが、
どういうことなのかをです！

キャトラ

えっと……そうなの？

ガーネット

はい。王女さまを、

たくさん着飾らせていただいて、

気づいたんです。

ガーネット

女性は……
女の子は着飾ることで、
眩く光り輝くと！

思い出8

ガーネット

だからアイリスさん、キャトラさん
……私に、おふたりを
着飾らせてください！

ガーネット

心配ありません、

主人公さん。

ガーネット

私は戦士……この美への戦い方は、

すでに心得ています！

ガーネット

必ずや、おふたりを、
さらなる高みへ、
導いてみせましょう！

ガーネット

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