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カレン・思い出

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カレンの思い出とボイス

思い出1

聖地ディルムンで起こった、
世界各国を巻き込んだ戦乱――


それは一時の終息を見、
主人公たちも
本拠地である飛行島へと
帰還していた。


そして、高貴なる声音が
飛行島に響きわたる。


カレン

剣誓騎士団副長、

カレン・ガランド

参上いたしました。


キャトラ

女王様だわ……!


アイリス

ちがうわキャトラ。お姫様よ。


カレン

私は姫ではありません、

アイリス様。こう見えて騎士です。


キャトラ

ディーンのお父さんがやってた

騎士団にいるのよね?


カレン

その通りです。騎士を名乗るには、

おこがましき若輩ではありますが、

何卒よしなにお願い致します。


キャトラ

かしこまらなくておっけーよ。


カレン

それは助かるな。


キャトラ

騎士団を離れて大丈夫なの?


カレン

世界の安定と秩序を守るのが

我ら剣誓騎士団。居城に

こもってばかりではな。


キャトラ

そういえばカレン、

征討軍>はどうしたの?


カレン

征討軍>は現在、ヘクトル王の下

改革が進んでいるところだ。


キャトラ

あれだけのことをしときながら……


カレン

>の討伐軍という

器は壊すべきではない。


カレン

もちろん関係者の罪は裁くとも。

そのためにも器はあったほうがいい。


キャトラ

ぞくっ……コワッ!
いまちょっと悪い顔したわね!


カレン

そうだったか……?

ともかく問題は<征討軍>に

とどまらないということだ。


カレン

完璧な世界など望むべくもない。

だが<連邦>には問題が

多すぎるからな。


キャトラ

帝国の人と仲良くはできないの?


カレン

国と国との溝は、それほど簡単に

埋まるものではないさ。


カレン

ましてや帝国だ……我ら連邦の

民にとって、帝国はもっとも

近くて遠い理解しがたい国。


キャトラ

理解できないって……

半獣さんや獣人さんが、

中心になってる国だから?


カレン

いや、もっと根本的な理由だ。

あの戦いのあと、帝国は

カイデン卿に勲章を贈った。


キャトラ

エッ、どういうこと……?

せいとーぐんって、帝国と

けんかしてたのよね?


カレン

カイデン卿の比類なき武勲を
ここに称えん。汝の戦は、
皇帝の無聊を慰めたり


カレン

――皇帝の言葉だそうだ。


キャトラ

ムズカシイことば
すぎてわかんない!


カレン

面白かった。くらいの意味だ。


キャトラ

オモシロカッタ……!?


カレン

我ら連邦は、帝国にとって

敵ですらないのだ。


カレン

未だ国土を拡大し続ける、

得体の知れぬ巨大な怪物。

そんなところかな……


カレン

ただ今回のことで理解した。

帝国が<>と認識したものが、

どのようなことになるかをな。


アイリス

カレンさん、今お茶をいれますね。


キャトラ

お話が難しくなってきたしね。

おやつたべてまぎらわさなきゃ。


カレン

おやつか……


アイリス

スコーンですよ!


カレン

……おやつは……むう。

この場合は、いいか……?

思い出2

カレンが魔術の鍛錬をしている。


カレン

三位一体なる夜天の女王。
我、三叉路の起点にて、
汝を待ちいたり


カレンの体を、ソウルの光が
優しく取り巻いた――


カレン

上限の月、全き月、下弦の月。
黒き贄を用い我は願う
>!


キャトラ

まほーだわね!!


カレン

正確には魔術といったところか。

ルーンを使わず、意志の力で

ソウルに<概念>を与える。


キャトラ

ルーンをつかわないで、

こんじょーでどうにかしてるのね。


カレン

そんなところかな?

剣誓騎士団のものが身につける

神気道>と似たものがあるな。


アイリス

ソウルを操って戦う武術、

なんですよね。


カレン

神気道は己の内なるソウルを、

魔術は自然のソウルを

操るものといわれるな。


キャトラ

ふむふむ。まじゅつの方が

何か効率よさそう。


カレン

自然のソウルは無限だが、

手順を踏まないと使えない。


カレン

神気道は自分のソウルを使う。

肉体の限界はあるが、

ある程度自由に使える。


キャトラ

ところでさっきの、

なんのまじゅつ?


カレン

己の魔力を高める魔術だ。

分類的には白魔術と

いったところかな?


キャトラ

もっと面白いのないの?


カレン

すまない、あまり面白いものは

無くてな……


謎の黒い騎士が、カレンに
タオルを渡した!?


カレン

ありがとう、ファフナー。


キャトラ

(面白いのきた!)


アイリス

こちらの方は……?


カレン

私と契約した<影の精霊>、

ファフナーだ。


ファフナーは会釈した。


キャトラ

何か芸はできないのっ!?


ファフナー

…………


ファフナーの手の中に、
薔薇の花が現れた!


アイリス

お花を出せるんですか!

すてきです!


キャトラ

でも、においがないわね?


カレン

その通り、これは幻の花だ。

本当にあった薔薇の花の<>だ。


キャトラ

ふーん。すてきね!

カレン、お花が好きだから、

ファフナーと契約したの?


カレン

目的に最も適していたからだ。


キャトラ

目的……?


カレン

裁きを下すのだ――

思い出3

カレンは絵筆を手にしていた。


イーゼルにキャンバスをかかげ、
手にしたパレットの上で
絵具を混ぜる。


カレン

ふむ……ふむ。


メグ

やっほーカレンたん!

ソフィたんとあそびにきたお!


ソフィ

ごきげんよう、カレン様。


カレン

これはソフィ様、メグ殿。


メグ

かたくるしいおー。


カレン

すまんな、メグ、ソフィ。

気のおけない会話というのも

なかなか難しいものだな?


メグ

カレンたん、絵を描いてるお!


ソフィ

素敵ですね!


カレン

ああ、ちょっと息抜きにな。


二人はキャンバスをのぞきこんだ。


メグ

(いったいこれなんだお……?)


ソフィ

(いったいこれなんでしょう……)


カレン

(二人が黙ってしまった……?)


メグ

(どういえばいいんだお。

もしかしてこれが芸術なのかお?)


ソフィ

(食べかけのパスタでしょうか?)


キャトラ

あら、お絵かきしてるのね。

これ何の絵?


カレン

飛行島の風景だ。


メグ

(そうだったお!?)


ソフィ

(まあ! 印象画ですね!)


キャトラ

アンタへたっぴね!


カレン

……ぬ! ……むぅ……

そうか……端的にいうとそうか。


メグ

こせいてきだお!


ソフィ

芸術的です!


カレン

上手くないのはわかっている。

私の一族は、この方面に疎くてな。


メグ

カレンたんの家族って、

ガランド王家の人たちだお?


ソフィ

カレン様は確か、ガランド王国の

女王様の従妹でいらっしゃるとか。


カレン

そうだ。父は先王の弟でな。

女王と継承権争いでもめたが、

最終的には手を組んだ。


キャトラ

ださんてきだわねえ~。


カレン

よくあることだ。

同盟も裏切りも、紙一重と

いったところかな。


メグ

話がむずかしくなったので、

恒例のおやつにするおー!


キャトラ

いいわね~!


メグ

キャロットケーキを

つくってきたお~!


ソフィ

私はクリームと牛乳を

もってまいりました!

アイスクリームをお作りしますね!


カレン

おやつは……いや、たまには

ご厚意に甘えよう。

思い出4

ファフナーがあたりを掃除している!


ファフナー

…………


キャトラ

ありがと! 気が利くわね!


カレン

ファフナーは私と違って、

良く気がつくんだ。


キャトラ

アタシおもったんだけど、

カレンってお部屋を片付けるのが

得意じゃない感じ!?


カレン

そうだろうか? ちらかった部屋は

あまり好きではないので、

すぐ片付けてしまうが。


キャトラ

あれ? 部屋をちらかしちゃうから

ファフナーと契約したと

思ったのに。


カレン

そうではない。


ディーン

犯人捜しのため、か?


キャトラ

あら、ディーンじゃない。


カレン

その通りだ。


キャトラ

穏やかじゃないわね……

この話やめよっか。


カレン

愉快な話ではない。

だが、君たちには聞いて欲しい。


キャトラ

なんたって、仲間だもんね!


カレン

ありがとう……まだ私が、

小さな子供だったころの話だ。


カレン

私は……ディーンのいる

ローエングリン城で過ごした

ことがあった。


キャトラ

じゃ、二人は幼馴染だったの?


ディーン

そういうことになるな。


カレン

その城で私は、ディーンのお母さま、

セリア様と出会った。


カレン

セリア様は、とても優しい方だった。

私は生まれて初めて、

人に甘えることを覚えた。


キャトラ

お父さんとお母さんに

甘えなかったの?


カレン

父と母は公務に多忙だったからな。

それに父の言いつけで、乳母や

教育係にも甘えさせてはくれなかった。


アイリス

そうだったんですね……


カレン

だが、私のその甘えが原因で、

セリア様は……殺された。


アイリス

どうして、そんな……


カレン

セリア様のお父上は、ガランド家に

よって、汚名を被らされた人物だ。


ディーン

俺の母方の爺さんだよ。

あの国じゃ、いまでも恨まれてる。


ディーン

国を私物化して、

私腹をこやした男ってな。


カレン

だが真実は違う、彼は私財を

投じてまで国を救おうとした

清廉潔白な人物だ。


カレン

だがガランド家は――

民衆の不満を全て

彼に押しつけた。


カレン

先王の死後、セリア様の

ご一族は、大変な不幸を

背負わされた……


アイリス

それじゃあ、ディーンさんの

お母さんは……


ディーン

爺さんを恨んでいる人に、

殺された……ってことだよな。


カレン

それと、私にだ。


キャトラ

どういうこと……!


カレン

ローエングリン城の近くには……

白鳥の舞い降りる、

美しい湖がある。


カレン

年に一度だけ、湖の周りには

純白の花畑ができるんだ。

私は……その花を、セリア様と

一緒に見たくて……!


カレン

私は……セリア様を、城の外に

連れ出してしまった……!


セリア・バルトの死因は、
心臓を貫いた矢によるものだった。


花畑にはその日、カレンと
セリア以外にも何人か人がいた。


だが、矢を撃ったものを見た者は
誰一人いなかった。


カレン

白い花びらが、血に染まって……

セリア様の、体の、熱が……


ディーン

もういい――カレン、

もうしゃべるな。


アイリス

それじゃあ……カレンさんが

ファフナーさんと契約したのって。


カレン

そうだ。セリア様を殺したものを

見つけ出すためだ――

思い出5

カレンは、白い花が咲き乱れる
湖のほとりにいた。


セリアが事切れたその場所で、
カレンは静かに祈りを捧げる。


カレン

私には、悲しむ資格さえないのだ。

全てを明らかにするまでは。


カレンは目の前の森を見る。


カレン

――弩が射られたのは、

あの森からで間違いない。


問題はその距離である。
かなりの遠間なのだ。
達人でも命中は難しいだろう。


さらに当日、湖の周りには
花を見に来た近隣の村の
者達がいたはずであった。


彼らは不審な人物を
見なかったと証言している。


カレン

目標を撃ち抜く>、<姿を隠す>。

ルーンがあれば不可能ではない。


このようなルーンの
入手経路は限られる。
しかしルーンから犯人を
特定することはできなかった。


カレン

だが、ルーンを使わない、

魔術の使い手ならば……


姉、ミューレアは年若くして
魔術の天才と呼ばれていた。


カレン

あの日、私が湖に行くと

知っていたのは、城内でも

限られた人間だけだ。


カレン

お姉様――この湖のことを私に

教えてくれたのは……

あなただった。


事件の数日前まで、
ミューレアはローエングリン城に
滞在していたのである。


ミューレアはその後、
スキエンティアの魔法学園に
帰ったはずであった。


ファフナー

…………


現れたファフナーは、
兵士の姿に変身する。


ファフナーは、カレンの姿かたちを
写し取ると同時に、カレンの姿を
幻で包み込む。


カレンの姿は兵士のそれに変わる。
逆に、兵士の姿はカレンの
それに変わった。


聖地での戦いでファフナーが
目の当たりにした光景である。


カレン

この魔術を使って、お姉様は

聖地を脱出した。あのときも……


ミューレアは、人間の心を操る
暗示の魔術を使うことができた。


入れ替わった人物は、
おそらく消されたのだろう。


カレン

お姉様、どうして、

あんなことを……


憧れていた――信じていた。
だが、全ては幻だったのだろうか。


カレン

君たちも来ていたのか。


キャトラ

つけてきちゃってごめんね。


アイリス

カレンさん、すごく悲しそうで――

ごめんなさい。


カレン

心配をかけたな。

だが私なら大丈夫だ。

思い出6


カレン

なんと……暖かな光だ。

これがルーンの輝きなのか。


カレン

ずっと誰かに甘えたかった――


カレン

でも、私が甘えたから、
あなたは……!


アイリス

それは違います、カレンさん。


キャトラ

アンタ、小さかったんでしょ……!
誰かに甘えたいなんて、
当然じゃない!


カレン

……私はガランド王家の者だ。

誰かに甘える弱さなど、

もってはいけない。


キャトラ

そんなの、自分を

責めてるだけでしょ。


カレン

自分を――責める――?


カレン

……君は、それ――を私に。


カレン

そうだな――私は、

自分に甘えていたのだな。


カレン

弱い自分を責め続けて、

私はそれだけで満足していた。


カレン

それもまた甘えというものだ。

己の弱さへの甘えだ!


キャトラ

あのー。


カレン

どうしたのだキャトラくん。

その怪訝な顔は。


キャトラ

アンタがそーならいいけど!
でもね! これだけはいっとくわ!


カレン

ふむ。聞くぞ。


キャトラ

アンタ、ちょっとは人に
甘えることを覚えなさいよ!


カレン

甘えることを? 私が?


キャトラ

そうしないとペシャって

なっちゃうわよ。ペシャって。


カレン

私はいつも、周りに

甘えてばかりだ……


カレン

今日もこうして、君たちの

世話になってしまった。ありがとう、

主人公。


アイリス

もっと甘えてください。

カレンさん。


カレン

これ以上君たちに?


キャトラ

そうよ~。アタシがお手本

みせたげるわ!


カレン

キャトラくんは甘え上手だな……


キャトラ

アタシ子猫だもの!


カレン

私も子供のころは、もう少しうまく

甘えられたと思うのだがな。


カレン

ああ、そうか――


カレン

私はセリア様に、

甘え方を教わったのだな――


…………


……


剣の国>ローエングリン城。


カレンは、剣誓騎士団の
騎士たちを前に、号令する。


カレン

我らは白き光の名の下に、

>を討つ。討伐隊前へ!


カレン

汝らの命、

このカレン・ガランドが預かる!


剣誓騎士団副長
カレン・ガランド。


掲げるは剣にあらず。
駆るは騎馬にあらず。
その手に握る魔杖もて、古の秘術を駆る。


悪しき者たちは知るであろう。


カレン

剣を掲げよ!
騎士の誓いをここに!


高貴なる騎士が、
甘くはないということを――

思い出7

カレン

人に甘えることを覚えようと

思ったのだが……


キャトラ

ふむふむ。


カレン

無理だった……!


アイリス

どうしてですか?


カレン

私の性分らしいな……

だが、人に頼ることは

覚えたぞ。


キャトラ

ほーほー。どんな風に?


カレン

私にも、背中を預ける

戦友ができた。私は彼らを

頼っている。


キャトラ

そうじゃなくて……

もうちょっと心を

許し合うとか……


カレン

許し合う?

傷のなめ合いをしろと?


キャトラ

そういうわけじゃ……


カレン

だいたい甘えるとは何事か!

私は誰にも依存する

つもりはない!


キャトラ

話がもどってるわ!

思い出8

カレン

この、つつみこむような

ソウルの波長は……


カレン

信頼の力というものか……

そういえば、君たちからは

絆の力を教わったな。


カレン

しかし、冬の王家にとって

弱さとは忌むべきもの。


カレン

ガランド家は魔女の一族。

孤高なる冬の支配者。

支配者とは孤独なものだ。


カレン

とはいえ。孤高を気取るのも、

また甘えというものか。


カレン

(主人公)。

私は君を頼りにしている。


カレン

だから、君も私を頼るがいい。


カレン

この魔道の力をもって、

君の征く道を切り開こう。


カレン

我が名はカレン・ガランド!

剣誓騎士団副長は、

甘くないぞ!

ボイス

状態ボイス
キャラ詳細画面貴殿と共に、戦い抜こう
Lvアップまだまだ甘い
スキル甘い!
AS1跪け!
AS2来たれ!我が僕(しもべ)よ!
交代時(入)まかり通る!
交代時(出)甘えさせてもらう
クエスト開始時言っておくが、私は甘くないぞ
クエスト中放置気を抜いてはいかんぞ
クエストクリア時勝ちに驕るな、それは甘えだ
戦闘不能時甘えが…あったか…
タウン1心を強く持て!
タウン2鍛錬を行うぞ
タウン3おやつは甘え…いや、ひとつ貰おう
タウン4絵を描いてみたぞ!
タウン5魔物ではない!キャトラ君の絵だ!
攻撃1はあっ!
攻撃2ふんっ!
被ダメ1ぐっ…
被ダメ2ぬうっ…!
被ダメ3まだだ!
手を振る/お辞儀心を強く持て!
バンザイ/ハイタッチ喜ばしいな
土下座/頭を抱える私が甘かった…
温泉疲れが…いや!甘えだ!



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ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014/07/25
    • Android
    • リリース日:2014/07/13
カテゴリ
ゲーム概要 ド迫力のバトルシステムで白猫の新たな冒険を体験しよう!

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