クリスマス版ウォルター・思い出

クリスマス版ウォルターの思い出とボイス

思い出1

ウォルター

お世話になっております。

アイリス＆キャトラ　

お世話になっております。

ウォルター

みな様、その節は並々ならぬ

ご高配を賜り、誠にありがとう

ございました。

アイリス

その節？

キャトラ

ほら、あれよ。

アタシを飛行島のマスコットとして

プロデュースしたときの。

ウォルター

こちらといたしましても、

何かと勉強させていただきました。

キャトラ

マァ、アタシも楽しかったし、

ビジネスがなんたるかぐらいは

わかったからね。

お互いにウィンウィンだったって

ことで、ここはひとつ。

ウォルター

恐縮でございます、キャトラ様。

キャトラ

最近はどーなの？

たしか、会社をやめて

シャチョーになったんだっけ？

ウォルター

ええ。男一匹ウォルター・スズキ、

この度、一念発起いたしました。

ウォルターは洗練された
手つきで名刺を取り出し、
主人公たちに
差し出した。

アイリス

えーっと……

＜ヴェスタWSC＞

代表取締役社長……

キャトラ　

どーゆう会社なの？

ウォルター　

前に勤めていた会社と同じ、

総合商社でございます。

一本のペンから大国の飛行艇まで、

ニーズに合わせてあらゆる物資を

企画・販売する。

それが私の会社、

＜ヴェスタWSC＞なのです。

……時代は日々、流れる雲のように

変化していきます。時代が何を

求めているのか、自分が何を

求められているのか――

それを見きわめるのが、社長である

私の仕事だと思っております。

幸運な事に……前の会社、

＜ネプチューンPLC＞の人間も、

何人か私についてきてくれました。

アイリス

へえ……

慕われているんですね。

ウォルター

彼らと一丸となって会社を大きく

していきたいと、これ以上ない

やる気に満ちあふれている

ところなのですよ。

キャトラ　

超一流企業でもまれた男の、

腕の見せどころね。

……期待してるわよ。

ウォルター

ありがとうごさいます、

キャトラ様。

アイリス　　

お子さんたち……

マサミちゃんとユウマくん

は元気ですか？

ウォルター

ええ、それはもう。

ウォルターは、かつて生活が
噛みあわないという理由で妻と別れ、
それからは男手ひとつで
二人の子供を育てていた。

とはいえ、その別れた妻との
関係は今でも良好らしい。　

キャトラ

そーいえば、もうすぐ

クリスマスね。ウォルター、

ちゃんと一緒にすごせそうなの？

ウォルター

…………

キャトラ　

え……まさか？

ウォルター

いえ……タスク管理を

徹底しておりますので、

クリスマスは毎年一緒に

過ごす事ができるのですが……

……どうにも、いま一つなのです。

何といいましょうか……

こう、盛り上がりに欠けると

いいますか……

シズル感が足りないと

いいますか……

キャトラ

よーするにアレね。

『最高のクリスマスを提供したい！』

ということね。

ウォルター

私にとって、今年は転機の年です。

子供たちにも、色々と心配を

かけてしまいました。

ですから今度のクリスマスは、

一生の思い出に残るようなものに

したいと考えているのです。

いわば、クリスマスの

ドラスティックな

イノベーションーーなのです。

キャトラ　

オッケ、メイクセンスしたわ。

アンタのそのプロジェクト、

アタシたちも参加するから。

ウォルター　

おお……！

ありがとうございます！

キャトラ　

じゃー、さっそく

キックオフといきますか。

ウォルター

承知しました。

まずはブレストベースで参りましょう。

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