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コメント(4813)
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以前この名↑で投稿していつの間にか忘れ去っていた主です。
CC機能もできたことですし改変してお送りします……よろしくお願いします!返信数 (3)1-
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所持キャラ妄想長編物語・改
No.103426480
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第1話#ヒューマノイド・イェーガー
「CC(クラスチェンジ)が実装されたわよっ!」
昼下がりの飛行島に、猫の声が響く。新機能、クラスチェンジなるものが実装された。
攻撃力や防御力などが格段に上がるシステムと言っても良いものだ。飛行島の自称アイドル、キャトラは、早速最初のCCを誰にするか勝手に決めた。
「ビートよ!」
「何で僕なんですか!」
横にいたビートが叫んだ。0-
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冒険者さん
No.103426525
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「アンタがこの飛行島の最古参よ。6期だものね」
「えっそんなにいましたっけ?てかリカも同じくらいでは?」
今この場にはいないが、優れた破壊能力を持つヒューマノイド、リカ・ブレナンもビートと同時期に来た仲間であるが…
「ビートの方が少し早かったのよ」
「あっ、そうなんですか」
あれ?僕もしかして上手く言いくるめられてる?と思ったが、既にチェンジスフィアを所持しているキャトラを見た以上、何も言えなかった。
「じゃあやりますよ。でも未神気の状態で神気済の僕より火力ある方達いっぱいいるじゃないですか?」
「ビートがCCしたら医療知識今よりいっぱい吸収出来ると思うのよ」0
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冒険者さん
No.103426525
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冒険者さん
No.103430926
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「やりましょう!うぉおおおおっ!!!」
チョロいわ……キャトラは思った。
スフィアとソウルを取り込んだビートのステータスは上がっていた。
「すごい……これならどんな病気や怪我も治療できます!」
「ヨカッタワネー」
「早速リカの分のスフィアも取りに行きましょう!」
張り切るビートを横目に、白と黒のヒューマノイドが通り過ぎて行った。
「それがしもCCすべきだろうか」
「うむ……だがアップデートが来ていないとなると」
「厳しいものだな」
ビートとリカの後に来たヨシナカとシャナオウであった。
彼らもまた、アップデート……もとい、神気解放を待つ者達であった。0
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所持キャラ妄想長編物語・改
No.103426480
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アイリス「あら、ハーティ。手に持っているそれは…。」
ハーティ「はい。先ほど見つけたルーンです。」
アイリス「(何だろう、この違和感。近くにいると不愉快になってくる…)」
ハーティ「さて、アイリス。一緒にお風呂に入りましょう。」
アイリス「え?」
ハーティ「私と一緒にお風呂に入りましょう。体の隅々まで洗ってあげます。さぁ、さあ、さあ!」
アイリス「え、え、ちょっ、ちょっと、待って。ハーティ、落ち着いて!」
ハーティ「…ビックリしましたか?」
アイリス「う、うん。」
ハーティ「このルーンのせいなんです。」
アイリス「どういう…こと?」
ハーティ「これは、ドン引きのルーンなんです。」
ハーティ「はい。先ほど見つけたルーンです。」
アイリス「(何だろう、この違和感。近くにいると不愉快になってくる…)」
ハーティ「さて、アイリス。一緒にお風呂に入りましょう。」
アイリス「え?」
ハーティ「私と一緒にお風呂に入りましょう。体の隅々まで洗ってあげます。さぁ、さあ、さあ!」
アイリス「え、え、ちょっ、ちょっと、待って。ハーティ、落ち着いて!」
ハーティ「…ビックリしましたか?」
アイリス「う、うん。」
ハーティ「このルーンのせいなんです。」
アイリス「どういう…こと?」
ハーティ「これは、ドン引きのルーンなんです。」
返信数 (4)
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冒険者さん
No.102166650
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アイリス「ドン引きのルーン?」
ハーティ「はい。このルーンを持っていると、相手をドン引きさせる発言や行動をしてしまうのです。」
アイリス「そ、そうなの?」
ハーティ「そうなんです。お風呂に入ろう発言も、このルーンが言わせたものなのです。」
アイリス「そうなんだ。」
ハーティ「はい。アイリスと一緒にお風呂に入りたい気持ちはありますが、それを口に出すのはおかしいと思っていますから。」
アイリス「…そうなんだ(汗)」1-
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冒険者さん
No.102166681
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アイリス「ところで、ハーティ。どこでその、ドン引きのルーンを見つけたの?」
ハーティ「違法駐車していたルーンブルドーザーの下に落ちていました。」
アイリス「ルーンブルドーザー。…返しに行きましょう。」
ハーティ「え?」
アイリス「そのルーンはきっと、ルーンブルドーザーの持ち主のものだから、返しに行きましょう。何より、ハーティにはそんな汚いものを触っていてほしくないわ。」
ハーティ「アイリス…。」
グローザ「あら、何をやっているの?」
アイリス「グローザさん。」
ハーティ「…。(せっかくアイリスと二人きりだったのに。怒ぅぅ)」0
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冒険者さん
No.102166681
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冒険者さん
No.102166746
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アイリス「かくかくしかじか…というわけで、このドン引きのルーンを返しに行くところなんです。」
グローザ「ルーンブルドーザーということは、持ち主は…。」
アイリス「はい。おそらく。」
グローザ「…いいわ。そのドン引きのルーンは私が返しに行ってあげる。」
アイリス「でも、もし持ち主が戻ってきていたら、グローザさんがとても不愉快な思いをすることに…。」
グローザ「そんなことはいいから。早くそのルーンを渡しなさい。」
ハーティ「…。(手渡し)」
グローザ「確かに預かったわ。じゃあね。」
アイリス「すみません。ありがとうございます。」
グローザ「…いいのよ。迷惑かけてきたんだから(小声)。」0
続きはよ
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※注意※
・ショートストーリーと言う名の一発ネタ集です
・とある動画のパロディ・・・というかパクリネタです
・キャラ崩壊(特にアイリス)
・キャラの口調がおかしくなるかも
・元ネタ知らないと伝わらないネタ
以上を許せる方はお付き合いください
・ショートストーリーと言う名の一発ネタ集です
・とある動画のパロディ・・・というかパクリネタです
・キャラ崩壊(特にアイリス)
・キャラの口調がおかしくなるかも
・元ネタ知らないと伝わらないネタ
以上を許せる方はお付き合いください
返信数 (9)
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冒険者さん
No.101541055
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主人公(監獄タルタロスでの戦いが終わってから数日)
主人公(最近、アイリスが変だ)
主人公(突然うろうろしはじめたかと思えば)
主人公(その場をぐるぐる回り始めたり、謎の儀式を始めたりする)
キャトラ「ねぇアイリス、さっきから何をやってるの?」
アイリス「乱数調整」
0 -
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冒険者さん
No.101541058
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アイリスが光の王ではなくTASさんに覚醒したようです
TASアイリスの日常
〜Tool Assisted Super IRIS〜0 -
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冒険者さん
No.101541066
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キャトラ「何よ?乱数って」
アイリス「・・・・・・・・・ランダム性を生み出すための数の事よ」
キャトラ「それを調整するとどうなるの?」
アイリス「・・・・・・望む結果を引き出すことが出来るの」
キャトラ「例えばどんなことが出来るの?」
アイリス「・・・・・・・・・・・・好きなサイコロの目を出せ」
主人公(その微妙な間はなんだ!?)0 -
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冒険者さん
No.101541075
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キャトラ「ともかく、その乱数調整を使えば、何だって出来るわけね」
アイリス「システム上可能だったらね」
キャトラ「じゃあ、乱数調整でこのカニカマをいっぱいにしてみてよ!」
アイリス「わかったわ、ちょっと遠い乱数だけどやるだけやってみ・・・・・・・・・」
主人公(体が動かない・・・・・・)
主人公(いや、世界そのものが止まっている!?)
キャトラ「ぎにゃー!!何なのよこれー!?」
アイリス「フリーズよ」
1 -
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冒険者さん
No.101541082
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キャトラ「この前のギルドの依頼、スピード解決したらしいじゃない」
キャトラ「解決までどれくらいかかったの?」
アイリス「まぁ、ざっとこれくらいね」(指1本立てる)
キャトラ「たったの1時間?凄い早さね・・・」
アイリス「1分よ」
0 -
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冒険者さん
No.101541091
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アイリス「・・・・・・・・・」
主人公(アイリスが壁にめり込んでいる・・・)
キャトラ「・・・今度は何をしてるの?」
アイリス「デバッグモード探してる」
0 -
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冒険者さん
No.101541096
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キャトラ「アイリス、右手に持っているのは何?」
アイリス「これ?ただの空き瓶よ」
アイリス「これで虫を捕まえるとね・・・・・・」
アイリス「オカリナが吹けるの」
キャトラ「うん、さっぱりわからん」1 -
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冒険者さん
No.101541106
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ハーティ「アイリス、後で一緒に買い出しに行きませんか?」
アイリス「いいわね、行きましょうか」
ヘレナ「新作パイが焼きあがったの。食べにこない?」
アイリス「勿論行きます」
バロン「アイリス様、なかなか良い武器が出来上がりましたぞ」
アイリス「では、後で受け取りに行きますね」
キャトラ「3人からお誘いなんて、アイリスったらモテモテねぇ」
アイリス「乱数調整で好感度荒稼ぎしてるからね」
キャトラ「で、この後どうするの?」
アイリス「絵日記を書いて寝るわ」
0 -
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冒険者さん
No.101541117
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とりあえずここまで
ネタはまだありますが更新するかは主の気分とやる気次第です
こんな駄文に付き合ってくださりありがとうございました0
皆さんお疲れ様です。
🎃🔱HAPPY HALLOWEEN🔱🎃
いやークソ寒いッすね!
ハロウィンってお盆と似たものらしいですよ。んで悪霊も来るので仮装で追い払うとかなんとか。
どうせならミラ様とかヴィルさんとか魔族系キャラに呪われたいものですね。
リアハルラブコメ第2話です。
よろしくお願いします。
🎃🔱HAPPY HALLOWEEN🔱🎃
いやークソ寒いッすね!
ハロウィンってお盆と似たものらしいですよ。んで悪霊も来るので仮装で追い払うとかなんとか。
どうせならミラ様とかヴィルさんとか魔族系キャラに呪われたいものですね。
リアハルラブコメ第2話です。
よろしくお願いします。
返信数 (4)
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冒険者さん
No.101434944
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飛行島にハルカが来た翌日。
元々剣士として冒険家になったリアムは、ハルカの剣捌きを見たいと言い出し、1対1で剣勝負することになった。
「元剣士の俺が剣捌きを教えてやるよ!」
「何よその上から目線……まぁいいわ、やってやろうじゃないの!」
二人は剣を構える。ハヤトが審判、ザックが不正行為確認者としてバトルが始まった。
「開始!!」0 -
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冒険者さん
No.101435071
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「先手必勝!イグニッション!!」
リアムがスキルを発動させてハルカに迫る。しかし、ハルカはすかさず水属性攻撃と回復を兼ね備えたスキルで迎え撃った。
「ソウル・ソレムニティ!」
足元に回復の陣が展開され、リジェネ効果が現れる。水属性のビーム攻撃がリアムの炎をまとったイグニッションを相殺させる。
────ジュッ!!
あたり一面が水蒸気で覆われ、見えなくなった。
「ンなっ!相性悪すぎだろォ!?」
「お生憎様ね!ジェネラス・シャイン!」
水蒸気から青く光る刃の残像が飛んでくる。リアムは剣でそれを弾き飛ばす。0 -
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冒険者さん
No.101909192
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「おわー!!」
「弾かれた…」
自分の剣職ステータスでは敵わないと思ったのか、リアムはハヤトに声をかけた。
「なあ、ハヤト」
「なんだ?」
「これ、ハルカの剣捌き見るだけだよな」
「ああ」「バトルじゃねーよな」「ああ」「俺、武器変えていい?」
「ちょっと!武器変えるって何よ!」
「属性値強くするだけだよ……ザック!ラドネイ持ってきてー」
「一歩100円だぞ」
「くだんねーことほざいてねーでとっとと行けバカ」
ブツブツ文句を垂れながらも武器庫に向かうザックを尻目に、グルナアッシュで対峙する。
「ラドネイって何?ジェネラス・シャイン!」
「俺のもう一つの武器!うわっまた来た!」0 -
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冒険者さん
No.101909292
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「そらよ!受け取れ!」
「だーっ!!あぶねえだろ投げんなクソがぁッ!ハルカに当たったらどうすんだよ!!」
バカでかい武器を片手でぶん投げたザック。しかもそれを片腕を軽く振り上げるだけでキャッチするリアム。
ハルカは唖然としてドン引いた。何この二人腕力どうなってんの。
「よそ見してんなよハルカ!」
「わあっ!ちょっ!」
隙をついたリアムはキャッチした反動で高くジャンプし、ハルカの位置から200mほど離して地面を抉る。
「そこまでッ!」
ハヤトの鋭い掛け声が響いた。0
連投失礼します!
今回はリアム、ハルカのラブコメです。
ハヤト、ザックも登場します。
弓ゼロキス狙いでプレ企画参加したらハヤトさん当たりました。ハヤトさんわりと欲しかったので感謝!餅は来ませんでした。その代わり温マール餅と温キャロ餅来たから良し!
リアハルラブコメスタートです!
今回はリアム、ハルカのラブコメです。
ハヤト、ザックも登場します。
弓ゼロキス狙いでプレ企画参加したらハヤトさん当たりました。ハヤトさんわりと欲しかったので感謝!餅は来ませんでした。その代わり温マール餅と温キャロ餅来たから良し!
リアハルラブコメスタートです!
返信数 (8)
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冒険者さん
No.101428307
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ある晴れた日の飛行島。
アジトのすぐ近くの広場で、ハヤトとリアムが鍛錬に励んでいる。
「うらァっ!」
リアムが一際目立つ大振りの武器を振り下ろす。しかし……
「大剣職は動きが大きい分、隙ができやすい。つまりその隙を狙って攻撃してくださいと言っているようなものだ」
涼しい顔でフェーゲフォイアーを向けるハヤト。
パン!と何かが弾けるような音がして、銃から矢が放たれる。
リアムは、大剣でそれを弾いた。
「甘い!てめーの思考はお見通しだぜ!」
弾いた時の遠心力を利用し、振りかぶった。剣先は、ハヤトの真横の地面を抉った。0 -
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冒険者さん
No.101428326
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「うおっ!」
横に転がり間一髪で避けたが、顔をあげると目の前にリアムと剣先があった。
「勝負あり、だな」
「僕の負けだ」
「だがハヤトの反撃はよかった、反応が1秒遅れてたら俺の腕が武器ごと爆発してたな」
「不吉なこと言うなよ………ん?」
どこからか、かわいらしい音楽が流れてくる。
♪〜♪♪〜
「どこかで聴いた曲だな」
「…これ、いつぞやのなんたらミクというアンドロイドの曲じゃないか?」
「え?」
流れてくるのは、つい最近島にふらりと来た初音ミクの友人、姫星ミクの自己愛性カワイズムという曲だ。0 -
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冒険者さん
No.101428340
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リアムとハヤトは、その音源を探して歩き回った。
♪〜♪〜
「ポップな曲だな」
「歌っているのはミクって子ではないな。アンドロイドにしては声が滑らかだ」
「あっ、あれだ。あの建物ってセリナってアイドルが金に物言わせて建ててくれたステージだよな」
「そう言われればそうだな。それにしてもあのステージで歌ってる青い女の子、見たことあるな…」
2000万DL記念で配布されたライブステージでは、青い制服の女の子が自己愛性カワイズムを歌っている。隣では音楽活動の為に各地を転々としているDJヴィヴィとシンフォニーマーチのメンツ、レーラが楽器を演奏している。
0 -
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冒険者さん
No.101428355
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「♪セルフィーアップしようよ、ファッションアピっちゃおうよ、ちょっと痛くても自己愛愛愛 I love me〜」
爽やかな笑顔で歌う青い少女。
観客席では、プリムラ、キャロ、ミレイユなど年頃の女の子達が盛り上がっている。
「あの子思い出した!」
「?」
「あの青い子、僕の通う魔法学園の生徒だ。白魔術科の子だけど名前なんだったかな」
「…………」
リアムはその笑顔に見惚れていた。
あんなにかわいくて楽しそうな笑顔を魅せる女の子なんてこの島にはいない────
そんなことを考えているうちにライブは終わっていた。0 -
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冒険者さん
No.101428369
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「リアム、せっかくだから行こう」
「え?いや何考えてんの?」
「いいだろう……「よ、お二人さん!鍛錬終わりか?」」
ハヤトの声が途切れる。青い女の子を連れて、銀髪の少年────いや、青年と言うべきか────男の子が声をかけた。
「おう、ザックか。その子誰?」
「あぁ、この子な、つい最近来たん「あ!アンタ確か魔法学園付属魔道工学院在籍のカミシロハヤト!」知り合い?」
女の子が不意に声を上げる。ハヤトはその声を聞いてやっと名前を思い出した。
「あぁ!魔法学園本校舎白魔術科のグレイヘヴンか!」
「ハルカよ、グレイヘヴンじゃ言いにくいでしょ」0 -
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冒険者さん
No.101428529
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「で?その茶髪だれ?」
素直な子だなとリアムは密かに思った。
「俺はリアムだ、リアム・マクラレン。宜しくな」
「さっきも名前言ったけど私はハルカよ。よろしく」
二人は、握手を交わした。
「あぁ、ところでハルカは剣職なのか?てかこの無一文野郎とどういうご関係で?」
「………ザックが貧乏なのは本当なのね」
「なんだ、未だに金が無いのか」
「ディスられてるよな俺」
困り顔で嘆くザックの横でハルカはリアムの質問に答えていた。
「元々は魔道士よ。でも前に講義で大きな発表があってね、その時必要になって剣職になったの。立ち回りや武器の扱い方はダグラスに教えてもらったわ」0 -
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冒険者さん
No.101428575
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「なるほど、で?」
「ザックとは茶熊学園の先輩後輩ね。よく同級生にお弁当もらったりしていたわね。茶熊学園にいた時は私は槍職だったわ」
「ハルカっていろんな職ついてんのな」
リアムが感心したようにいう。しかしハルカはすかさず褒める。
「え?確かにいろんな職やってるけどリアムの方が多いわよ。私は魔、槍、剣だけどリアムは確か剣、斧、双剣、大剣ね。あら、斬職すべてコンプリートしたのね」
すらすらっとリアムの職を並べていくハルカを尊敬と驚きの目でみていた。0 -
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冒険者さん
No.101430911
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中途半端ですがリアハルラブコメ第一弾……第一話これにて終了です!
相変わらずザックは無一文です!
続きは明日投稿いたします。
よろしくお願いします。0
ヨシナカデビュー戦編第二弾でございます!
これにてヨシナカ編は終了です。
そういえばエシリア既存職すべてお迎えできますた。
ていうかアリスキャラ、あとジュディとオズ餅さえ来れば完璧でございます。エシリア大好き
では、ビートとヨシナカに奇跡は起こるのでしょうか?
これにてヨシナカ編は終了です。
そういえばエシリア既存職すべてお迎えできますた。
ていうかアリスキャラ、あとジュディとオズ餅さえ来れば完璧でございます。エシリア大好き
では、ビートとヨシナカに奇跡は起こるのでしょうか?
返信数 (13)
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冒険者さん
No.101427742
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「うわっ!?」
リペアルームの扉が壊れんばかりに開かれる。振り向いたビートの、紅に光る瞳には白猫と白黒の羽根を纏った男が映っていた。
「ビート!!超素晴らしい助っ人連れてきたわよ!」
「キャトラがやたら騒ぐから何かと思えば……」
「ガレアさん…」
ガレア・アリスイ。飛行島にふらりとやってきた幸福の神でラッキーを分け与えてくれる天使であった。0 -
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冒険者さん
No.101427757
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「そんな、ヨシナカさんを救えないようではラッキーをもらうなんてそんな……」
「だがそのエラーはリカバリが存在しないのだろう?」
「リカやシャナオウさんに頼んで戦闘データを分けてもらえばリカバリを割り出すのは出来ます」
「………もしリカとシャナオウにもそのエラー同等のデータがなければ?」
「その時は…」
ビートは考えもしていなかった。あの2機もかなりのエラーを起こしている。
すぐに修復が必要なものもあるのに最も重傷なヨシナカを優先してくれた。それなのに、ヨシナカのエラーを修復出来ませんでした力を貸してくださいなど、医療アンドロイドとしてのプライドが赦さなかった。
「…………僕は…」0 -
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冒険者さん
No.101427778
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「僕は、ヨシナカさんを………仲間を救いたい。また大切な存在を失うなんて……出来るわけがない!」
ビートは悔しそうに叫んだ。
自分に生命を吹き込み、大切に育ててくれた唯一無二の存在である博士を失った。二度とあんな悲しい思いはしたくない。
自分のつまらない思い込みで主人公やアイリス達仲間に心配も迷惑も掛けたくない。
その悲痛な叫びを、幸福の神は然と聞き届けた。ビートの『言葉』を。
“僕は救える生命は全部救いたい。みんなが、病気や怪我に怯えずに笑って生きられる世界を作りたい”
「………ラッキープレゼント!」0 -
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冒険者さん
No.101427845
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「ガレアさん!?」
「ビート、貴様の願いを然と聞いた」
ガレアの武器が光る。その光は徐々に輝きを増し、アンドロイドコアを共鳴させた。
コアは、ガレアの放つ光に比例して輝きを強くした。エアディスプレイに表示されていたリカバリが効かないはずのエラーが消えていた。
普段、同じ飛行島の住人として一緒に暮らしてきたガレアが神々しき存在だということをビートは改めて気づいた。
「…………ぬ…」0 -
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冒険者さん
No.101427856
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「ヨシナカさん!」
ビートが声を上げる。慌てて近寄ると新たなプログラムを開き、エアディスプレイに投影させた。
「えっと……エナジーチャージプログラムは……」
高速でキーボードを叩く。チャージプログラムを開き、コアからエナジーを供給する。
ビートはガレアに声をかけた。
「ガレアさん、ありがとうございました。このままエナジーを供給していれば数時間後にはヨシナカさんは起動出来るはずです」
「エラー直って良かったな、ブロウ」
その声が鍵となったのか、コアと武器の輝きが静まった。0 -
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└
冒険者さん
No.101427860
通報
「ガレアさんがいなければ……ヨシナカさんは目を覚ますことはありませんでした。ガレアさんのおかげです。本当にありがとうございます」
「気づかんのか」
「………え?」
「俺はあくまで手助けをしただけだ。リカバリ方法があれば俺はこの部屋にはいない。ヨシナカを救ったのはビートの持つ圧倒的な医療知識だ……それを忘れるなよ。ああそうだ、シャナオウとリカを呼んでこよう」
ガレアは、その言葉を残して去って行った。0 -
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└
冒険者さん
No.101427877
通報
「僕の…圧倒的な医療知識……」
当たり前になって忘れていたがビートは医療用アンドロイドだ。
この飛行島で医療に精通しているのはビートだけである。
ましてやアンドロイドの治療なんて、アスクレピオスのアゾートとビートしかできない。アゾートがこの飛行島にいない以上、ビートが修復するしかないのである。
「僕が……ヨシナカさんを救った……?」
然し、あのエラーはビートでは直せなかった。奇跡でもなければ直せなかったが、ガレアはビートの知識と技術が救ったのだと言った。0 -
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└
冒険者さん
No.101427894
通報
不意にリペアルームの扉が開いた。
「ビート殿、ガレア殿から聞いて来た」
「きゃはっ!修復よろしくね!」
「勿論です!お任せ下さい!………あ」
ビートはコアを見た。ヨシナカのチャージは依然として終わらず、イエローコアは空いていなかった。
「ぬ、未だヨシナカ殿は目覚めぬか」
「僕の力不足で……」
「なんで?」
リカが問いかける。シャナオウは何となく察してはいたが、リカは全く気づいていなかった。0 -
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└
冒険者さん
No.101427905
通報
「リカバリできないエラーがあったんだよ、それでガレアさんの力を借りちゃって……」
「ふーん……でもできないことを手助けしてもらうの当たり前!」
「ビート殿は出来ることはすべて自分の力でやり遂げたのだろう?アンドロイドの修復なんて神業、医療に精通しているビート殿しか出来ぬ。他の者には出来ぬ事だ。それを誇って何が悪い?寧ろ頼られると思うがな」
「リカ……シャナオウさん……」
自分の力量を、自分の特技を認めてくれる存在があった。深く考えすぎていたのかもしれなかった。
ビートは深呼吸をすると、2機に声をかけた。
「さて!リカとシャナオウさんの修復を始めますよ!」0 -
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└
冒険者さん
No.101427927
通報
「ぬ……何だ、騒がしいな……」
ヨシナカが、3機の声で目覚めた。
「ヨシナカさん!」「ヨシナカ!」「ヨシナカ殿!」
「いったい…」
「良かった……メモリーの確認しなければ…でもまだ修復が…」
ヨシナカの状況とビートの思考を察したシャナオウが声をかけた。
「ビート殿。幸いにも俺とリカ殿のエラーは大したものではない。コアの力を借りずとも各々のプログラムで直せる程度だ」
「ビートはだめって言うかもしれないけどヨシナカをこのままにしておくほうがだめだよ!」
「俺たちはスキルプログラムがエラーを起こしているだけだ。それくらいならどうにかなる。だからヨシナカを見てくれ」0 -
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└
冒険者さん
No.101427945
通報
「分かりました、ありがとうございます」
ビートはシャナオウの提案に承諾すると、ヨシナカのメモリープログラムを自身のエアディスプレイに投影させ、記憶の確認を行った。
「ヨシナカさん、ここは何処だかわかりますか?」
「大体の記憶は残っている。ここはリペアルーム。それがしはカスミ殿たちを探しにうぬらと熾天へ向かい其処で無数のエラーを起こした。戦闘できる状態ではなかったがヘビーナイトに沈められそうになったリカ殿を助けたところで記憶は途切れているな」
「そこまで記憶があれば問題ありません」
ビートは安堵した。あれだけのエラーを起こしながらほとんどの記憶を失っていなかった。0 -
×
└
冒険者さん
No.101427957
通報
「ではコードを外しますよ」
「きゃはっ!ヨシナカ復活!」
「ようやくお目覚めか」
エナジーチャージが終了し、完全復活したヨシナカは、同じくエラーリカバリが完了したリカ、シャナオウ、そして自身を救ってくれたビートと向き合った。
「リカ殿、シャナオウ殿、ビート殿。それがしを救ってくれて助かった。ありがとう。この恩は決して忘れぬ。必ず形に残るものでお返しさせていただくぞ」
ヨシナカのデビュー戦は幕を閉じた0 -
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冒険者さん
No.101428160
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ヨシナカ編終了でございます!
1年かかるって何?(雑魚)
次はザック、リアム、ハヤト、ハルカ登場です。
あらすじと致しましてはリアムとハヤトが一緒に鍛錬をしているところにザックが茶熊学園で仲良くなったハルカを連れてくる、リアムが「なんだよザック、この子かわいいじゃん」ていうラブコメ始まります。
ハヤトとハルカは魔法学園の知り合いという設定です。
俺の島ではハヤトとリアムはよく同じパーティーに入れるので仲良しということで。
どうぞよろしくお願いします。0
アイドルωキャッツ後日譚
『ショタ猫とアイドルと・・・の巻』
『ショタ猫とアイドルと・・・の巻』
返信数 (4)
2
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冒険者さん
No.100615460
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※メロディアはイベント『ハロー!メロディアくん』で入手可能です。
セラータ『さっきのパフォーマンス、見事だったぞ~、メロディアよ♪(ヨシヨシ)』
メロディア『え!?うん…ありがとう…(照)』
アイラ『お疲れ、メロディアく~ん!ナイスパフォーマンスだったよ♪(セリナ風)』
リリー『メロディアくん!今日はお姉ちゃんたちとソフトクリーム食べに行きませんか?』
メロディア『結構です…(恥)』
リルム『じゃあ、私と隣で食べよっか♪』
メロディア『にゃ!?(ギグッ)』
エクセリア『メロディアくんは私とソフトクリームを食べるんですよね?』
メロディア『え…!?(ギグッ)』
アイラ『なら私もっ!(目キラ)』0-
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冒険者さん
No.100615477
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メロディア『いいってば!(慌)』
ガトリン『それもまた慈悲――』
エクセリア『メロディアくん可愛いよメロディアく~ん♪(ギュー)』
メロディア『く…苦しいよ~!』
ペオルタン『くぅ~、たまんね~な~!メロディア!オメェ、ピュアッピュアだぞっ!』
メロディア『どこが!?』
エクセリア『帰ったらお姉ちゃんと一緒にお風呂に入りましょ?メロディアくん♪』
ガトリン『では、お風呂前にお薬を処方しますね!』
エクセリア『メロディアくん♪お姉ちゃんがお背中流してあげるからね♪』
メロディア『お風呂やだ~!お薬もやだ~!』
リルム『じゃ、私が背中流してあげるよー!』
リリー『なら私が!』
セラータ『私が!』0
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冒険者さん
No.100615477
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アイラ『アイラが背中流してあげるの!(セリナ風)』
一同『どうぞどうぞ。』
メロディア『えーーーー!?』
セラータ『フハハハハ!今日はたっぷり可愛がってやるぞ!メロディア!(ヨシヨシ)』
エクセリア『メロディアくん、甘えてもいいのよ?(ギュー>>メロディア)』
メロディア『あわわわわ…』
リルム『お風呂前に記念写真撮ろー!(ギュー>>メロディア)』
アイラ『お風呂上がったらアイラと遊ぼうね~!(ギュー>>メロディア)』
メロディア『それはやめてよぉ…><(ディーン兄ちゃん助けて~)』
リリー『ドヤァ…(ギュー>>メロディア)』
ガトリン『イマジティティブ☆ロックオ―――』
一同『どうぞどうぞ。』
メロディア『えーーーー!?』
セラータ『フハハハハ!今日はたっぷり可愛がってやるぞ!メロディア!(ヨシヨシ)』
エクセリア『メロディアくん、甘えてもいいのよ?(ギュー>>メロディア)』
メロディア『あわわわわ…』
リルム『お風呂前に記念写真撮ろー!(ギュー>>メロディア)』
アイラ『お風呂上がったらアイラと遊ぼうね~!(ギュー>>メロディア)』
メロディア『それはやめてよぉ…><(ディーン兄ちゃん助けて~)』
リリー『ドヤァ…(ギュー>>メロディア)』
ガトリン『イマジティティブ☆ロックオ―――』
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メロディア『もう勘弁してェェェェェェェェ!!!(泣)』
ガトリン『ぞばばばばばばばばばばばばばばば』
事後
メロディア『死ーん・・・(白目)』
☆このあとパジャマパーティで、
エクセリア達に無茶苦茶『おねショタごっこ』で、
こき遊ばれましたとさ。
めでたしめでたし。
~完~
ガトリン『ぞばばばばばばばばばばばばばばば』
事後
メロディア『死ーん・・・(白目)』
☆このあとパジャマパーティで、
エクセリア達に無茶苦茶『おねショタごっこ』で、
こき遊ばれましたとさ。
めでたしめでたし。
~完~
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竜の国 セルジュとモニカがメインストーリー
返信数 (33)
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冒険者さん
No.100260246
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「皆! 位置についたか! よし、なら今日の訓練はこれまでとする。解散!」
青く高い空に、ブレの無いよく通る声が響いた。 それまで静かだった広場にたちまち粉じんが巻き起こり、無数のドラゴンが飛び立っていく。その背なには人が。彼らは行動を制限されない程度の武装をし、槍を手にしていた。
ドラグナー。
それが、この竜の国では珍しくもない、騎士である彼らの呼び名だった。0-
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冒険者さん
No.100260272
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「今日はいつになく、副団長熱かったっすね」
竜の轡を操りながら、後輩がそうぼやく。無理もない。今日の訓練は一段とハードだった。 副団長――モニカは、青い竜と赤い竜を操りながら、その双方の攻撃と自分の攻撃とを同時に躱せと言ったのだ。竜の騎士団である団員が一丸となって戦略を練っては立ち向かったというのに、二匹の竜に合さりモニカの身のこなしは、訓練というにはあまりにも桁外れだった。
「仕方ないよ、だってほら、今日は……」0
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冒険者さん
No.100260272
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冒険者さん
No.100260281
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こちらも狂うことなく轡を操りながら、そっと声を潜める。空の飛行で誰かの耳に届く心配はないが、なぜかどうしても口にすることは躊躇われた。
「――……ああ、そう言えば、そうでしたね」
意図を察したかのように、後輩の声のトーンが落ちる。 青い竜と赤い竜。どうしてモニカは二匹のドラグナーであるのか。
それは、竜の騎士団の、暗黙のタブーとされてることだった。0
― 二年前 ―
「これで、今日で何度目だい、モニカ」 「うっ、なんでだよ! どうして見切れないんだ…っ」
悔しさ極まった叫びが広場にこだまする。ともすれば泣きそうな声だった。悔しいという感情を隠さず、尻もちをついたままのモニカが握りこぶしを地面に叩きつける。
「そうだね……これは一つ、教訓だけど。攻撃を見切るには相手の癖と、力の流し方、技の流れを見極めなければいけない。人には誰にでも無意識に出る行動、というものがあるね。それは戦闘中にだって例外じゃない。知識も戦術も必要だ。ただ一途に己の力だけを信じて立ち向かっても、それじゃあいつまで経っても攻撃は躱せないし、入ることも無い」
「これで、今日で何度目だい、モニカ」 「うっ、なんでだよ! どうして見切れないんだ…っ」
悔しさ極まった叫びが広場にこだまする。ともすれば泣きそうな声だった。悔しいという感情を隠さず、尻もちをついたままのモニカが握りこぶしを地面に叩きつける。
「そうだね……これは一つ、教訓だけど。攻撃を見切るには相手の癖と、力の流し方、技の流れを見極めなければいけない。人には誰にでも無意識に出る行動、というものがあるね。それは戦闘中にだって例外じゃない。知識も戦術も必要だ。ただ一途に己の力だけを信じて立ち向かっても、それじゃあいつまで経っても攻撃は躱せないし、入ることも無い」
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つらつらと連ねながら、セルジュは隙を見せない動作でモニカに手を伸ばした。モニカは渋々といった様子で彼の手を甘んじて取る。その瞬間、重力が消え、視界がぐにゃりと歪んだ。いや、歪んだというのは錯覚で、実際は腕を捻られ後ろから抑え込まれていた。ツボを知り尽くしているのか、反射的に捻ろうとした身体は微動だにしなかった。
「そして、油断もしないこと」
背中を通して伝わる温度とともに、耳元でセルジュがそう囁いた。 身体がかっと熱くなり、空いていた左手を使って脱出を試みた。が、セルジュはあっさりとモニカの拘束を解いてしまう。力のバランスを失ったモニカは見事に尻もちをついた。
「そして、油断もしないこと」
背中を通して伝わる温度とともに、耳元でセルジュがそう囁いた。 身体がかっと熱くなり、空いていた左手を使って脱出を試みた。が、セルジュはあっさりとモニカの拘束を解いてしまう。力のバランスを失ったモニカは見事に尻もちをついた。
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先ほどから、この繰り返しである。
セルジュが直々に手合せをすると申し出たことで、どれくらい強くなれるのか期待していた。彼は一切の手加減もしないと言っていたが、全く歯が立たないというのはどうも戦力が削がれてしまう。
「どうしたら……あんたみたいに強くなれるんだよ」 「モニカ、今日は休もうか。そろそろ日が暮れるよ」
にっこりと遮り、腕を取って抱き起こす。
「じ、自分で立てるから離してくれ! ……ださい」
咄嗟のセルジュの行動に面喰ったモニカは、顔を赤くしながら立ち上がった。ずっと、かっこ悪い姿しか見せていない。それが急に居た堪れなくなったのだ。
「どうしたら……あんたみたいに強くなれるんだよ」 「モニカ、今日は休もうか。そろそろ日が暮れるよ」
にっこりと遮り、腕を取って抱き起こす。
「じ、自分で立てるから離してくれ! ……ださい」
咄嗟のセルジュの行動に面喰ったモニカは、顔を赤くしながら立ち上がった。ずっと、かっこ悪い姿しか見せていない。それが急に居た堪れなくなったのだ。
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そうやって毎日の訓練は続いた。
身のこなし、槍の捌きから戦いに必要な知識まで、隙間なく教え込まれた。 モニカはただ彼に認めてもらいたいがために必死に頑張っていた。一流のドラグナーなんてのはほんとはどうでもよかったのかも知れない。相棒であるソルトと共に生きていくために、全て必要だと思えたから縋りついていた。
その均衡が崩れたのは、闇の軍団が近隣の町を襲撃した、という報告を受けてからだった。
身のこなし、槍の捌きから戦いに必要な知識まで、隙間なく教え込まれた。 モニカはただ彼に認めてもらいたいがために必死に頑張っていた。一流のドラグナーなんてのはほんとはどうでもよかったのかも知れない。相棒であるソルトと共に生きていくために、全て必要だと思えたから縋りついていた。
その均衡が崩れたのは、闇の軍団が近隣の町を襲撃した、という報告を受けてからだった。
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「モニカ!! 街の人たちは!?」
「誘導と避難は終わってます!! ただ…ッ」
都心を攻められた街は、たちまち業火に焼かれた。ルーンによる砲撃で家々は倒壊し、空は黒く染められていく。
「ここはいい! モニカは街の人を頼んだよ!!!」
セルジュは緊迫した声でそう告げ、マクリルに一声かけて飛び立った。目指す方角には、幹部が攻め込んでいるという、都心部。あそこはそれこそ被害が大きく、まだ、街の人だっているかも知れない。モニカは迷わずにソルトの背を叩いた。
「行くぞ、ソルト! あたしらにはやるべきことがあるんだ!!!」 「ギィギッ」
お互いがお互いを鼓舞して、モニカたちはセルジュの背を追った。
都心を攻められた街は、たちまち業火に焼かれた。ルーンによる砲撃で家々は倒壊し、空は黒く染められていく。
「ここはいい! モニカは街の人を頼んだよ!!!」
セルジュは緊迫した声でそう告げ、マクリルに一声かけて飛び立った。目指す方角には、幹部が攻め込んでいるという、都心部。あそこはそれこそ被害が大きく、まだ、街の人だっているかも知れない。モニカは迷わずにソルトの背を叩いた。
「行くぞ、ソルト! あたしらにはやるべきことがあるんだ!!!」 「ギィギッ」
お互いがお互いを鼓舞して、モニカたちはセルジュの背を追った。
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これまでの教訓、これまでの訓練、なにひとつ無駄じゃない。無駄じゃないと信じている。それを彼に、セルジュに認めてもらうには、今この瞬間しかないのだと。
「ひでぇ……なんだよこれ、毒……?」
辿り着いた都心部では、炎の手が消えてホッとしたのも束の間、家の瓦礫に飛び散った飛沫を見てモニカは眉をひそめた。匂い、色味、粘り気、頭の中の辞書を引っ張りだしても、引かれたものは猛毒で間違いなかった。 それを街に散布したのか。なんて無慈悲な。即効性があるわけじゃない、じわじわと、嬲り殺したのだ。闇の軍団は。 一体、なんのために――。
「ひでぇ……なんだよこれ、毒……?」
辿り着いた都心部では、炎の手が消えてホッとしたのも束の間、家の瓦礫に飛び散った飛沫を見てモニカは眉をひそめた。匂い、色味、粘り気、頭の中の辞書を引っ張りだしても、引かれたものは猛毒で間違いなかった。 それを街に散布したのか。なんて無慈悲な。即効性があるわけじゃない、じわじわと、嬲り殺したのだ。闇の軍団は。 一体、なんのために――。
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「ソレハァ、楽しいからに、決まってるじゃないデスか」
突如聞こえてきた甲高い奇妙な声に、モニカはすぐさま槍を構えた。ついでソルトが重く唸る。 そこには、派手な衣装と派手な仮面をかぶった、ピエロの男が浮いていた。
「あんた、闇の幹部だな……ッ」 「ご明察!!! そういうアナタは竜の国のドラグナーですねェ? こんなところにナァニをしに来たんです?」 「そう簡単に答えるかよ!!!! あんたはあたしが倒すッ」
突如聞こえてきた甲高い奇妙な声に、モニカはすぐさま槍を構えた。ついでソルトが重く唸る。 そこには、派手な衣装と派手な仮面をかぶった、ピエロの男が浮いていた。
「あんた、闇の幹部だな……ッ」 「ご明察!!! そういうアナタは竜の国のドラグナーですねェ? こんなところにナァニをしに来たんです?」 「そう簡単に答えるかよ!!!! あんたはあたしが倒すッ」
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モニカは槍を構え直した。まさか幹部の方からお出ましになるとは思いもしなかったが、もしここで背中を見せて逃げ出すことは負けを意味するだろう。セルジュの教訓を生かせられるなら。
ここでやらなければ誰がやるというのだ――。
ここでやらなければ誰がやるというのだ――。
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「ギャハハハハハ! アー、滑稽滑稽。いいんですか? ほら、街の人救出するんでしょぉ? マァ、もう生きてる人はいませんけどねェエ!!」
煽るようにピエロの耳障りな高笑いがこだまする。それに呼応するように、あちらこちらで動く影があった。 それは、街の人たちだった。 まるで意思を持って歩いてるかのように、各々はルーンで誂えた鍬や鋸、斧といった農作業で使う道具や工具を手に携えて近づいてくる。
煽るようにピエロの耳障りな高笑いがこだまする。それに呼応するように、あちらこちらで動く影があった。 それは、街の人たちだった。 まるで意思を持って歩いてるかのように、各々はルーンで誂えた鍬や鋸、斧といった農作業で使う道具や工具を手に携えて近づいてくる。
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モニカは頭に血が上るのを必死で堪え、この状況を打破する隙を覗っていた。ここで焦って飛び出せば、セルジュの言ったとおり、死ぬために突っ込むのと同じだ。
――いいかい、モニカ。戦いっていうのは、相手を倒すためでも、ましてや勝つためでも無い。生き残るためだ。
セルジュの声が、頭の中で聞こえた。 生き残るため。そのために、今何をするべきなのか。
――いいかい、モニカ。戦いっていうのは、相手を倒すためでも、ましてや勝つためでも無い。生き残るためだ。
セルジュの声が、頭の中で聞こえた。 生き残るため。そのために、今何をするべきなのか。
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「モニカッッ!!!!!!」
大きな声とともに、目の前に、青い竜が舞い降りてきた。地響きが鳴り、マクリルが水流を起こし竜巻を発生させる。それはピエロや街の人を寄せ付けないための壁となった。
「逃げるよ」
言うや早いか、セルジュはソルトの尻付近を強かに打った。驚いたソルトは一際甲高い声を一瞬だけあげると、ものすごい速さで上空へと飛行する。
「ソルト!? おい止まれってッッッ」
このまま行けばソルトの操縦は困難になってしまう。慌てて手綱を引っ張ると、ようやくソルトは落ち着いたのか、その場で飛行を止めセルジュを振り返った。 彼は、どういうわけか、その場から動こうとはしなかった。
大きな声とともに、目の前に、青い竜が舞い降りてきた。地響きが鳴り、マクリルが水流を起こし竜巻を発生させる。それはピエロや街の人を寄せ付けないための壁となった。
「逃げるよ」
言うや早いか、セルジュはソルトの尻付近を強かに打った。驚いたソルトは一際甲高い声を一瞬だけあげると、ものすごい速さで上空へと飛行する。
「ソルト!? おい止まれってッッッ」
このまま行けばソルトの操縦は困難になってしまう。慌てて手綱を引っ張ると、ようやくソルトは落ち着いたのか、その場で飛行を止めセルジュを振り返った。 彼は、どういうわけか、その場から動こうとはしなかった。
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「何やってんですかッッ!!! はやく逃げ――――」
言い終わらぬうちに、セルジュが振り返る。彼はいつも通りの涼しい顔で、口を開いた。
「ここは僕が引きつけておくよ。申し訳ないんだけど、君が行って団長に応援を求めて欲しいんだ」
こんな状況でも変わらず、彼は真っ直ぐで、ブレなかった。 訓練で言われてきた、戦いの中での生きのこるということ。 それは無暗に陣形を壊したり、殺生を繰り返すことではない。たとえ相手が一人でも、勝てないと分かれば逃げるのが先決だ。戦況の伝達が疎かになっていたのか、闇の討伐に赴いた竜騎士団はセルジュやモニカを先頭に、あまりにも数が少なかった。
言い終わらぬうちに、セルジュが振り返る。彼はいつも通りの涼しい顔で、口を開いた。
「ここは僕が引きつけておくよ。申し訳ないんだけど、君が行って団長に応援を求めて欲しいんだ」
こんな状況でも変わらず、彼は真っ直ぐで、ブレなかった。 訓練で言われてきた、戦いの中での生きのこるということ。 それは無暗に陣形を壊したり、殺生を繰り返すことではない。たとえ相手が一人でも、勝てないと分かれば逃げるのが先決だ。戦況の伝達が疎かになっていたのか、闇の討伐に赴いた竜騎士団はセルジュやモニカを先頭に、あまりにも数が少なかった。
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それが、敗因なのだ。
「あんた……それって……」
震える声で洩らせば、セルジュが微笑む。 団長に応援を求めて欲しい? 団長は今、エクセリア姫と飛行島に調査に赴いているではないか。連絡が取れたとして、セルジュと合流するまでにどれくらいの時間がかかるというのか。それを、セルジュが知らないわけがない。
「おぉオオぉ?? もしかして、アァナタがワタクシの相手をすると言うんですか? ヒトリで? 応援がくるまで持ち堪えられるんですかねぇギャハハハハ!!」
「あんた……それって……」
震える声で洩らせば、セルジュが微笑む。 団長に応援を求めて欲しい? 団長は今、エクセリア姫と飛行島に調査に赴いているではないか。連絡が取れたとして、セルジュと合流するまでにどれくらいの時間がかかるというのか。それを、セルジュが知らないわけがない。
「おぉオオぉ?? もしかして、アァナタがワタクシの相手をすると言うんですか? ヒトリで? 応援がくるまで持ち堪えられるんですかねぇギャハハハハ!!」
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ピエロはそれはもう可笑しいというように、腹を抱えてひいひい言っている。辺りの闇が一際濃さをました。周りの住人だった〝人形〟が、「お前たちが助けに来ないからこうなったんだ」「どうしてすぐにこっちに来なかったんだ」「痛かったのに」「苦しかったのに」「自己満足で人助けなんてしてるなよ」などと、怨嗟の声を連ね、セルジュににじり寄ってくる。
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耳を塞ぎたかった。誰も、ここにいる誰も、助けられなかった。
「残念だけど、君が思ってるほどそうそうくたばるつもりはないよ。……モニカ、はやく」 「……いやだ、あたしもここで、一人より二人の方が絶対生き残れるに決まってる」
頑なに、手綱を引くことを拒んだ。セルジュの力を信じてはいたが、多勢に無勢のこの状況下で一人残すことは躊躇われたのだ。
「残念だけど、君が思ってるほどそうそうくたばるつもりはないよ。……モニカ、はやく」 「……いやだ、あたしもここで、一人より二人の方が絶対生き残れるに決まってる」
頑なに、手綱を引くことを拒んだ。セルジュの力を信じてはいたが、多勢に無勢のこの状況下で一人残すことは躊躇われたのだ。
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「…………」
セルジュはそれに対して、なにも返さなかった。 しかし、代わりに、大きく息を吸い込み――
「ソルト!!! モニカを連れて行けッッ!!!!」
初めて聞く、彼の怒号だった。 ソルトは大きな体躯をビクつかせ、瞬時に方向転換をしセルジュを背に飛び立つ。
「――なッ!!? 止まれよ!!ソルト!!!止まれ!!! なんであたしの言うこと聞かねえんだよォッ!!!!」
セルジュはそれに対して、なにも返さなかった。 しかし、代わりに、大きく息を吸い込み――
「ソルト!!! モニカを連れて行けッッ!!!!」
初めて聞く、彼の怒号だった。 ソルトは大きな体躯をビクつかせ、瞬時に方向転換をしセルジュを背に飛び立つ。
「――なッ!!? 止まれよ!!ソルト!!!止まれ!!! なんであたしの言うこと聞かねえんだよォッ!!!!」
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必死に硬い装甲を拳で殴りつける。肉が割れ、皮膚が裂けて血が溢れても、モニカはどうすることもできない気持ちを相棒にぶつけることしかできなかった。後ろの方で地が割れる音がする。幾多の叫び声、ピエロの嗤い声、セルジュとマクリルの叫ぶ声がモニカの背中を叩きつけている。
0
このまま逃げるのか。
今から戻れば間に合うのではないか。
そんな可能性が、モニカを惨めにも縋らせている。 生き残るということ。それは、不幸の上に成り立つ、幸せのように思えた。あまりにも、身勝手で、理不尽な。
そんな可能性が、モニカを惨めにも縋らせている。 生き残るということ。それは、不幸の上に成り立つ、幸せのように思えた。あまりにも、身勝手で、理不尽な。
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団長のゲオルグが街についたのは、それから三時間が経ってからだった。
応援を呼んで、ともすれば早い帰還だ。鬼気迫った状況を察してか、或いは団長たちの方に既に連絡が回っていたのか。
「これは――……」
炎の勢いが消え、硝煙をあげる倒壊された街。街と言っても、あまりにも規模が小さく、いつか隣接する国と合併するという噂まで立っていた。それほどに無害で、平和な街なのだ。戦争や争いとは無縁の。
「これは――……」
炎の勢いが消え、硝煙をあげる倒壊された街。街と言っても、あまりにも規模が小さく、いつか隣接する国と合併するという噂まで立っていた。それほどに無害で、平和な街なのだ。戦争や争いとは無縁の。
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「セルジュは、どこだ」
ソルトに跨って項垂れるモニカは、団長の声に顔を上げて、奥を指さした。
「中心部の方です。闇の幹部がいました……あの人、一人で、あたしを」
徐々に声が震え、身体が震えはじめる。 思い出される戦火に焼かれた背中。あのとき彼は、任せたよ、そう言っていたように思えた。 団長は強かにモニカの背中を叩く。あまりの痛みに背筋が伸びた。
「初めから諦めていてはどうする。そういった心理状況も戦場に影響を及ぼすのだ。あいつに見限られる前に、背筋は伸ばしておけ」
モニカは唇を引き結んで、こくりと頷いた。
ソルトに跨って項垂れるモニカは、団長の声に顔を上げて、奥を指さした。
「中心部の方です。闇の幹部がいました……あの人、一人で、あたしを」
徐々に声が震え、身体が震えはじめる。 思い出される戦火に焼かれた背中。あのとき彼は、任せたよ、そう言っていたように思えた。 団長は強かにモニカの背中を叩く。あまりの痛みに背筋が伸びた。
「初めから諦めていてはどうする。そういった心理状況も戦場に影響を及ぼすのだ。あいつに見限られる前に、背筋は伸ばしておけ」
モニカは唇を引き結んで、こくりと頷いた。
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竜の轡を操り、一番被害の大きいとされる都心部へ降り立つ。既に戦いは幕を閉じていた。瓦礫の隙間や、塀の上、下敷きになった住人の死屍累々。鼻を突く厭な匂いにモニカは吐き気を覚えた。
「団長!! こちらへ来てください」
先に調査に回っていた団員が声をあげる。 頷いて彼の元へ駆け寄った団長は、目を瞠った。モニカからでは、倒壊した家が邪魔をして詳細が分からない。
「どうしたんっすか、団長、あの――」
急いでソルトから降り、モニカが駆け寄る。 団長の視線の先にいたのは、マクリルだった。
「団長!! こちらへ来てください」
先に調査に回っていた団員が声をあげる。 頷いて彼の元へ駆け寄った団長は、目を瞠った。モニカからでは、倒壊した家が邪魔をして詳細が分からない。
「どうしたんっすか、団長、あの――」
急いでソルトから降り、モニカが駆け寄る。 団長の視線の先にいたのは、マクリルだった。
0
「マ、クリル……」
「キュル」
傷だらけな、大きな身体を丸めて、主人がいないドラゴンは、あまりにも哀れに見えた。
「モニカ、残念だが、……諦めろ」 「……は?」
突然、団長から告げられた苦渋を滲ませた言葉の意味が、よく理解できなかった。
「人の匂いが移った小鳥を、親鳥は見捨てるという。たとえ生き永らえてたとしても、マクリルはもう、人の手を借りずには生きていけないだろう。そしてドラグナーもいないここでマクリルがこうして丸まってるのも……大体の予想はつくはずだ」
傷だらけな、大きな身体を丸めて、主人がいないドラゴンは、あまりにも哀れに見えた。
「モニカ、残念だが、……諦めろ」 「……は?」
突然、団長から告げられた苦渋を滲ませた言葉の意味が、よく理解できなかった。
「人の匂いが移った小鳥を、親鳥は見捨てるという。たとえ生き永らえてたとしても、マクリルはもう、人の手を借りずには生きていけないだろう。そしてドラグナーもいないここでマクリルがこうして丸まってるのも……大体の予想はつくはずだ」
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「いや、あの……あたしにはよく、わからないですよ」
聞きたくはなかった。 あんなにも頼もしく言っていたじゃないか。セルジュに認められるために、背筋を伸ばせと。
どうしてそんな意地悪をするの
詰め寄りそうになったとき、モニカの視界に映り込むものがあった。
「あ……ああ……っ」
それがなんなのか、頭が理解に追いついたときには、モニカはそれに駆け寄っていた。 セルジュの、槍だった。そして、それを離すまいとする、彼の腕があった。
聞きたくはなかった。 あんなにも頼もしく言っていたじゃないか。セルジュに認められるために、背筋を伸ばせと。
どうしてそんな意地悪をするの
詰め寄りそうになったとき、モニカの視界に映り込むものがあった。
「あ……ああ……っ」
それがなんなのか、頭が理解に追いついたときには、モニカはそれに駆け寄っていた。 セルジュの、槍だった。そして、それを離すまいとする、彼の腕があった。
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見覚えのある装飾。見覚えのある指先。腕は付け根の当たりから千切られており、血はとうに乾いて黒くなっている。それを、マクリルが大事そうに、抱えているのだ。
「あぁぁぁあああああああぁぁああああ――――ッッ」
「あぁぁぁあああああああぁぁああああ――――ッッ」
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こうなることは、どこかで分かっていたのに。
いざ目の当たりにすると、言葉も成さない叫び声しか出てこないのか。
彼の身体は一体どこにある。腕だけを置いて、どこへ行った。マクリルはそれを、見ていたんじゃないか。
「マクリル……あの人は、どこだよ……」
震える青い竜を、額をぶつけて押し殺した声で責め立てた。
「どこに、連れて行ったんだよぉ……」
涙が邪魔をして、喉がひきつった。痛い程の悲しみは、苦しみを伴って胸を焦がしていく。 マクリルは端から見ても可哀相なほどに、震え、ただ鳴くだけだった。
「マクリル……あの人は、どこだよ……」
震える青い竜を、額をぶつけて押し殺した声で責め立てた。
「どこに、連れて行ったんだよぉ……」
涙が邪魔をして、喉がひきつった。痛い程の悲しみは、苦しみを伴って胸を焦がしていく。 マクリルは端から見ても可哀相なほどに、震え、ただ鳴くだけだった。
0
「今日が、その」
飛行併走中の後輩が、ぽつりとつぶやく。 眼下に見えたのは、最早戦火の痕すら失われた、活気溢れる街があった。竜の国と和平を結んだ小国は、とうとう隣接する街を領地にと合併したらしい。復興は滞りなく進められ、汚染された空気も感じさせない。
「遅いぞ!お前たち!!」
後ろから追い抜いたドラグナーが、そう囃し立てる。モニカだった。
「副団長!? すんません!!」 「すぐに追いつきます!!」
団員が声を揃えてスピードをあげる。 モニカはそれを見ながら、横を並走するマクリルに声を掛けた。
「大丈夫かよ、マクリル。今日はちと無理を言いすぎた。ごめんな」 「キュルッ」
飛行併走中の後輩が、ぽつりとつぶやく。 眼下に見えたのは、最早戦火の痕すら失われた、活気溢れる街があった。竜の国と和平を結んだ小国は、とうとう隣接する街を領地にと合併したらしい。復興は滞りなく進められ、汚染された空気も感じさせない。
「遅いぞ!お前たち!!」
後ろから追い抜いたドラグナーが、そう囃し立てる。モニカだった。
「副団長!? すんません!!」 「すぐに追いつきます!!」
団員が声を揃えてスピードをあげる。 モニカはそれを見ながら、横を並走するマクリルに声を掛けた。
「大丈夫かよ、マクリル。今日はちと無理を言いすぎた。ごめんな」 「キュルッ」
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大丈夫と言うかのようにマクリルが空中で一回転をする。楽しそうだ。
そうやってモニカは顔をほころばせ、瞬時に寂しいものへと変えた。
きっと、もう誰もマクリルの言葉を聞ける者はいないだろう。本当に心を通わせられる人間が、この世にはいないのだから。
それが、どうしようもない心残りだった。
「なあ、マクリル。あんた、いま、幸せか」
「なあ、マクリル。あんた、いま、幸せか」
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ただの自己満足と分かっていながらも、そう零さずにはいられなかった。
ドラグナーを失い、こうして自分と共にする道を選んだマクリルが、幸せなのか自信がない。
すると、そんなモニカの頬を、マクリルは舌でぺろぺろと舐めてきた。
「――ちょっ、おいマクリル! やめろって、くすぐったい」
「――ちょっ、おいマクリル! やめろって、くすぐったい」
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空の上で戯れるマクリルに抗議を示すが、止める気配が一向になかった。ソルトが妬ましげに唸っていたが、主人を落とさぬように細心の注意を払って飛んでいる。
「あー、わかったよ、わかった。あんたがそれでいいなら、あたしもそれでいいよ」
大切な人が、のこした道。 マクリルは分かればよろしいというように、一声鳴いた。
戦いに、生きのこるということ。
「あの人は、あたしに、生きのこれって言ったんだもんな」
「あー、わかったよ、わかった。あんたがそれでいいなら、あたしもそれでいいよ」
大切な人が、のこした道。 マクリルは分かればよろしいというように、一声鳴いた。
戦いに、生きのこるということ。
「あの人は、あたしに、生きのこれって言ったんだもんな」
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それはあまりにも無慈悲だったが、それでいて、どうしようもなく胸を苦しめた。
自分は幸せだろうか。たぶんきっと、幸せなのだ。大切な人が遺したのは、槍のアクアハープーンと、マクリルだけだったけれど、それをモニカは心底大事に扱ってきた。
ただ、これからも生きのこるために、強くなりたいと思った。 あの人が遺した、マクリルと、相棒のソルトとともに――。
ただ、これからも生きのこるために、強くなりたいと思った。 あの人が遺した、マクリルと、相棒のソルトとともに――。
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アンドリューとかいう浅井のごり押しキャラwwwwwwwwwwwwww(ありがとう)
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「HAHA~HA!ウェルカム ボーイズ エン ガールズ!!」
島に降り立つや響く歓迎の声に、胸を躍らせた。
今日は久しぶりにたくさんの友達と遊べる。様々な運命を背負ったみんなも、この日ばかりは一所懸命遊んでほしい。
「わんわん!タロー、楽しみだね!」
ジモートとミスターマンのパフォーマンス、奇怪な二人の向こうに数えきれない笑顔が見える気がした。
島に降り立つや響く歓迎の声に、胸を躍らせた。
今日は久しぶりにたくさんの友達と遊べる。様々な運命を背負ったみんなも、この日ばかりは一所懸命遊んでほしい。
「わんわん!タロー、楽しみだね!」
ジモートとミスターマンのパフォーマンス、奇怪な二人の向こうに数えきれない笑顔が見える気がした。
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