タコパス・思い出

タコパスの思い出とボイス

思い出1

？？？

チュ・ウ・チュ・ウ

タ・コカイナ……

？？？

チュ・ウ・チュ・ウ

タ・コカイナ……

訳・（忌むべき軟体の王
封じられし古きツボより
這い出たり）　　　　　

その日人々は目撃する。　　
はるか太古に封じられし　　
大いなる混沌の目覚めを……

キャトラ

あれ、なにこのでっかいツボ。

こんなの誰が置いたの？

タコツボから、タコと屋台が
飛び出した！　　　　　　　

タコパス

タコチュー！！

＜タコパス＞デチュー！

訳・（我が名は吸盤をもつ支配者。
深海に住まう八本足の邪神なり）　

キャトラ

あらタコだわ。

アイリス

本当、タコさんね。

タコパス

タコチュー！！

タコヤキクウデチュー！

訳・（我が名は吸盤をもつ支配者。
我忌むべき触手にて統治セリ）　　

キャトラ

たこ焼き？

アンタ、たこ焼き屋さんなの？

タコパス

ウマイデチュー！

ヤスイデチュー

タコデッカイデチュー！

訳・（混沌よ、暗黒よ、忌むべき
誓いを果たせ）　　　　　　　　

キャトラ

まあせっかくだしねぇ。

アイリス

じゃ、一皿ください。

タコパス

ヘイドーモ！

訳・（我が呪いを受けよ）

タコパスは瞬く間にたこ焼きを
焼きはじめた。　　　　　　　

タコパス

ヘイオマチ！

訳・（恐怖の叫びをあげろ）

キャトラ

はふはふ……

いかにもってカンジのたこ焼きね。

アイリス

たまに食べるとオイシイのよね。

タコパス

コレカラモゴヒイキニッチュー！

訳・（これからもよろしくね☆）

思い出2

ああなんということだろう。
吸盤を備えた触手が　　　　
罪のない卵を割り……　　　

卵黄と卵白をボウルに投じた……
一つ、二つ、三つも……！　　　

タコパス

チュッチュッチュッ！

タマゴがかき混ぜられながら、
おぞましい音をあげる……　　

タコパス

オーイシーイ＜タコヤキ＞

ツックルデッチュー！

あまたの吸盤と触手をそなえた
忌まわしき存在は、ボウルを　
前に奇怪な声をあげた。　　　

それは深海より現れし　
超自然の存在による　　
忌まわしき暗黒の儀式。

ああ何ということであろう。
卵黄と卵白の混ざり合う　　
奇怪な液体に……　　　　　

冒涜的な小麦粉と、　　　
背徳的なダシ、　　　　　
そして呪わしくねじくれた
自然薯が投じられる！　　

あろうことかその忌まわしき
粘塊は、２回……３回に　　
わけてよくかき混ぜられた！

キャトラ

タコパス、仕込み中みたいね。

アイリス

邪魔しちゃ悪いわね。

忌まわしき存在は、
ボウルを祭壇の奥に
封印した。　　　　

キャトラ

あ、生地をいったん寝かせるのね？

この名状しがたき物体は、
半日の間寝かされ、　　　
儀式にささげられる……　

その結果生み出されるのは、　　　
いかなる混沌の創造物であろうか。

キャトラ

あ、開店したみたいよ？

タコパス

ラッシャイラッシャイ

＜タコヤキ＞タベルッチュー！

キャトラ

そういえば、ちょっと小腹が

すかない？

アイリス

じゃあ、一皿ください。

タコパスさん。

タコパス

ヘイドーモ！

見よ……忌まわしき存在の前に
熱く焼かれた鉄板がある。　　
鉄板には不気味な丸いくぼみが
列をなしているではないか。　

ぶよぶよした触手は、　　　　　
事前に眠らせていた粘塊を、　　
灼熱に焼かれた鉄板に流し込む。

粘塊は音を上げながら
焼けていった。周囲に
じゅうじゅうと　　　
断末魔が響き渡る。　

奇怪なる触手は……なんとおのれの
一部と思しき肉塊を、　　　　　　
粘塊に投げ入れた！　　　　　　　

キャトラ

あいかわらずいい手並みだわ。

アイリス

たこ焼きをひっくり返すの、

上手ですね。

タコパス

デキタデチュー！

まるくぶよぶよとした熱い何かは、
緑色の海藻の粉と、　　　　　　　
どす黒い粘液に彩られていた……。

キャトラ

さっそくいただきましょ。

アイリス

はふはふ……

憐れなる贄は、その親しみやすい
味のトリコに……　　　　　　　

こうしてまた一人……
忌むべき存在の信徒が
生まれたのだった……

思い出3

タコパス

ラッシャイラッシャイ！！

タコヤキタベルデチュー！！

タコパス

……オヤオヤ？

タビノヒトガキテルッチュ。

タコパスノタコヤキ、

タベテモラウッチュ。

証言・１　　　　　　　　　
『まるでタコみたいだった』

キャトラ

アタシが彼に感じた印象？

そーねえ。でっかいタコって

カンジだったわ。

キャトラ

それってどういう意味かって？

まあ言葉どおりっていうか……

キャトラ

ニョロリンが生えていて、

吸盤がついてて……

スミも吐くし……

キャトラ

でもタコだけど……

悪い人じゃないわよ。

タコだけどね。

住民Ａの発言は、実に謎めいた　
ものであった。ニョロリン、　　
吸盤、スミ。このキーワードから
導かれる答えとは一体……？　　

我々は謎の存在の正体を　　　
確かめるべく、さらなる調査を
開始した！　　　　　　　　　

証言・２　　　　　　　　
『たこ焼きを焼いていた』

アイリス

はい。……いつもこのあたりで、

たこ焼きを焼いてました。

アイリス

たこ焼きですか？

えーっと小麦粉とかの生地を焼いた

食べ物で……

アイリス

それを食べたら

どうなったか……ですか？

アイリス

普通においしかったです。

体に異常もないですよ？

唐突に飛び出した『たこ焼き』と
いう言葉……。少女は謎の存在が
『たこ焼き』なるものを焼いて　
いたという。　　　　　　　　　

私たちは突然のシャンクフードに
困惑した。だがここで　　　　　
立ち止まるわけにはいかない。　

そしてついに、我々は事態の
核心を知る人物に接触した！

なんとうことだろう。*1

少年は恐怖のあまり、
言葉を無くしていた。

一体彼はどんな光景を　　　　
目の当たりにしたというのか！

その時……！

タコパス

ラッシャーイ、

タコヤキタベルッチュ！

タコだ！巨大なる喋るタコが、
我々の目の前に！！　　　　　

タコパス

オキャクサン、ドウシタッチュ？？

タコパス

……キゼツシテルッチュ。

イッタイドウシタッチュ？

思い出4

キャトラ

見てアイリス、

主人公！

アイリス

なにか飛んでるわ？

あれは……ツボ？

キャトラ

あれ、タコパスの

タコツボじゃない？

アイリス

飛べたのね、あのタコツボ。

……最初にそれを目撃したのは、
とある少年と少女だった。　　　

上空を飛来するその物体は、
ツボ型という驚くべき形を　
していたという。　　　　　

謎の飛行物体は島の周囲を　　　　
旋回したのち、その場に着陸した。

キャトラ

あ、降りてきた。

タコパス

タダイマデチュー！

アイリス

おかえりなさい。

タコパスさん。

タコパス

＜ザイリョウ＞ノシイレニ

イッテタデッチュー。

キャトラ

おつかれさま。

アンタも熱心ね。

着陸した飛行物体に、少年少女が
近づいていったところ、　　　　
飛行物体の中より　　　　　　　
奇怪な生命体が現れた。　　　　

生命体は八本の足が頭から
直接生えるという奇怪な　
姿をしていたらしい。　　

この生命体はあろうことか、　　　
奇怪な器具を取り出して　　　　　
その場で調理を始めたというのだ。

タコパス

ハイ、タコヤキ

オマタセデチュー。

キャトラ

きたきた。このいつもながらの

味がいいのよね～。

アイリス

キャトラったら。

少年と少女は、この生命体が
調理したボール状の食べ物を
受け取り、その場で食べた。

以上が近年でもっとも有名な　　　　
第三種接近遭遇事件、　　　　　　　
フライングポット事件の概要である。

なお、彼らが受け取った　
ボール状の食べ物の味は、
『普通』だったらしい。　

タコパス

……イツモ＜ゴヒイキ＞ニ

シテクレテ、ドーモデチュー。

キャトラ

たこ焼き屋さんなんて

珍しいもんね？

アイリス

わたし、タコパスさんの

たこ焼き、好きです。

タコパス

アリガトウッチュー。

……ハァ。タコパスハズット、

ココデ＜タコヤキ＞ヲ

ヤイテイタイデチュー……

キャトラ

どしたの？　アンタ。

思い出5

タコパスは、一心不乱に
たこ焼きを焼いている！

屋台は黒山の人だかりだ。　　　　
瞬く間にたこ焼きは売り切れた……

キャトラ

なんかいつの間に

人気がでたわね。

アイリス

タコパスさんのたこ焼き、

いかにもタコって感じだもんね。

キャトラ

いかにもタコ？

タコパス

…………ダイブ、＜タコヤキ＞デ

カセグコトガ、デキタデチュー。

キャトラ

よかったわね。

アイリス

どうしたんですか、

タコパスさん？

タコパス

ジツハタコパス、ソロソロ

＜キョウドウタイ＞ニカエラナイト

イケナイデチュー。

キャトラ

＜キョウドウタイ＞？

アンタの故郷？

タコパス

ソウデチュー。

＜タコパス＞ハ

＜タコパスキョウドウタイ＞ノ

エージェントッチュー。

アイリス

むずかしいお仕事を

されてたんですね？

キャトラ

たこ焼き屋は仮の姿？

タコパス

イヤイヤ、タコヤキハ

＜タコパス＞ニトッテ

タコヤキノ＜ダシ＞クライ

ダイジナ＜イキガイ＞デチュー。

キャトラ

ダシ……。タコじゃないのね。

タコパス

＜タコヤキ＞ヲノコシテ

＜キョウドウタイ＞ニ

カエルノハ、ザンネンデチュ。

そのとき、飛行島の上空に、
巨大なタコツボが！　　　　

キャトラ

な、なにあれ！？

タコパス

チュッ！？

キョ、＜キョウドウタイ＞ノ

＜マザーシップ＞ッチュ！？

タコパス

マサカ＜マスターマインド＞ハ、

コノセカイヲ……

？？？

オロカナル、チジョウノタミヨ……

ワレラト＜ヒトツ＞ニナレ……

アイリス

大きなタコツボから声が聞こえる？

キャトラ

でっかいタコパスが

入ってるのかしら。

タコパス

コノママデハ……

コノセカイガ＜タコヤキ＞ニ……！

キャトラ

は？

思い出6

タコパス

チュチュチュ！？

コレハ＜ルーン＞ノ＜ヒカリ＞！？

まばゆいルーンの光は、　
一つのたこ焼きとなった！

タコパス

コノ＜タコヤキ＞ハ……！

？？？

エージェント＜タコパス＞ヨ。

ヤツラニマドワサレルナ。

？？？

ハヤク＜キョウドウタイ＞ニ

モドルガヨイ。

タコパスは、　　　　
主人公より　　　　　
たこ焼きを受け取り、
空にかかげた。　　　

タコパス

コレヲミルッチュ！

？？？

…………ソ、ソレハ！

マサカ……！

タコパス

コレガ、チジョウノタミノ

＜コタエ＞ッチュ！

？？？

ソノ＜タコヤキ＞、ミサダメル！

キャトラ

あっ！？

アイリス

たこ焼きが浮いた！？

たこ焼きは、宙に浮かんでいき……
巨大なタコツボに収容される。　　

？？？

……オオ……

チジョウノモノガ、

コレホドノ＜タコヤキ＞ヲ……

タコパス

カレラハ＜ヤクソク＞ヲ

ハタシタ……ワレラモ

＜メイヤク＞ニ、シタガウベキ。

？？？

ソウカ……コレガ、

オオイナル＜ヨゲン＞ノ……

タコパス

＜コムギコ＞ヨ＜タマゴ＞ヨ

＜ジネンジョ＞ヨ＜ダシ＞ヨ……

？？？

＜ソース＞ト＜アオノリ＞ト

＜カツオブシ＞ヨ！

タコパス＆？？？

スベテハ、

オオイナル＜タコヤキ＞ノタメニ！

キャトラ

……なにか、解決したの？

アイリス

そうみたいね。

？？？

チジョウノタミヨ、

ワレラハ＜ヤクソク＞ヲハタス。

ダガワスレルナ。

？？？

オマエタチガ＜タコヤキ＞ヲ

ワスレタトキ……

ワレラハカエッテクル！

キャトラ

なんだかわかんないけど、

とりあえずたこ焼き食べましょ？

タコパス

ヘイドーモ！

ボイス

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