モンスト版マナ・思い出

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モンスト版マナの思い出とボイス

思い出1

異なる世界と繋がったことに
端を発した大事件から、
しばらく後――

心優しき情愛の天使が、
飛行島に舞い降りる――

――はずだった。

キャトラ

……マナったら、

いつまでたってもこないわねぇ。

アイリス

待ち合わせの時間、

すぎちゃってるね。

？？？

ふふふ、あはははっ……

キャトラ

ムム？　この声は――

マナ

もう、みんな……

くすぐったいですよ……！

――マナが飛行島の生き物たちに
囲まれている。

マナ

あ、みなさん。お久しぶりです♪

アイリス

こんにちは、マナさん♪

キャトラ

あらあら。

こんなところにいたのね？

マナ

すみません……生き物たちと

戯れてたら、つい時間を

忘れてしまって……

マナ

飛行島、素敵な場所ですね。

豊かな自然と、たくさんの命で

あふれてて……

アイリス

マナさんは生き物が

大好きなんですね。

マナ

はい♪

キャトラ

そんじゃアタシのことも、

好きなだけかわいがっていいのよ？

マナ

それでは、お膝にどうぞ。

キャトラちゃん♪

キャトラ

やっほー！

マナ

ふふ、よしよし……

キャトラ

ごろごろ～。

アイリス

よかったね、キャトラ。

キャトラのお腹にコガネムシが！

キャトラ

ぎにゃー！　とってー！

マナ

ふふ、虫さんもかわいい。

よしよし……

キャトラ

まとめてかわいがらないで！

思い出2

マナ

このシチュー、おいしいです！

こっちの山菜炒めも……！

マナ

アイリスはお料理が

上手なんですね♪

アイリス

お口に合ったようで嬉しいです♪

マナ

はぁ……ほっぺたが

落ちそうです……♪

キャトラ

マナったら、幸せそうに

食べるわねぇ。

マナ

あ、すみません……

お行儀悪かったですか…？

マナ

こちらの世界のお料理が

珍しくてつい……

キャトラ

いいじゃん、いっぱい食べれば。

キャトラ

普段のマナって落ち着いてるし、

こういう一面もあるって

わかって嬉しいわ♪

マナ

うぅ、ちょっと恥ずかしいです……

アイリス

遠慮しないでくださいね。

おかわりもたくさんありますから。

マナ

――ありがとうございます！

マナ

このチーズパスタも、

こっちのトマトオムレツも、

みんな絶品ですね！

マナ

ふふ、幸せです♪

キャトラ

……いっぱい食べるわね。

夜ご飯、入らなくならない？

マナ

まだまだ大丈夫ですよ♪

キャトラ

ねえアイリス？　そろそろ……

アイリス

これもどうぞ、マナさん。

キノコとウミブドウのマリネです♪

(※主人公とキャトラが驚く)

マナ

わぁ、とてもいい香りですね！

アイリス

初めて作ってみたんですが、

ぜひ感想を聞かせてくれると……！

マナ

――おいしい！　アイリスの腕前は

やっぱり素晴らしいです！

いくらでも食べられちゃいます♪

アイリス

ふふ、そんなことありませんよ♪

キャトラ

めっちゃ喜んどる。

思い出3

マナ

……かわいそうに。

キャトラ

どうしたの、マナ？

マナ

鳥の巣に、この子たちが

残されていて……

キャトラ

鳥の雛ね……まだ生まれたばかり

みたいだけど。

アイリス

羽毛も生え揃ってませんね。

親鳥たちはどこに……？

マナ

私がきたときには、

二羽とも、もう――

マナの視線の先には、
花の添えられた小さな墓がある……

マナ

怪我はしていなかったようなので、

病気にかかっていたのかも

しれません……

キャトラ

そっか……

雛たち

ピー……

アイリス

みんな、元気がないですね……

マナ

…………

マナ

あの、みなさんにお願いが

あるんです。

キャトラ

いいわよ？

マナ

まだ何もいってませんよ！？

キャトラ

雛たちが飛べるようになるまで、

ここでお世話させて……でしょ？

マナ

……はい。ご迷惑は

かけませんから……

アイリス

そんな水臭いこと、

いわないでください。

マナ

アイリス……

アイリス

小さな雛のお世話は、

ひとりじゃ大変だと思いますから。

キャトラ

こうして飛行島でマナに

拾われたのも、何かの縁だしね。

キャトラ

みんなで力を合わせて、

独り立ちさせてあげましょ？

(※主人公もやる気になる)

マナ

キャトラちゃん、

主人公……

マナ

――ありがとうございます！！

マナ

みんな、よかったね……！

雛たち

ピーピー！

キャトラ

そうと決まれば、まずは

助っ人を呼ばないとだわ。

アイリス

助っ人？

キャトラ

こういうとき、うってつけの

ひとがいるでしょ？

マナ

あ……もしかして！

キャトラ

リンツに向かってひとっ飛びよ！

ゴーゴー！

思い出4

エマ

おじゃまします、みなさん。

マナ

――エマ！

(※マナがエマに抱きつく)

エマ

く、くすぐったいですよ、

マナさん……

マナ

また会えて嬉しいです、エマ！

キャトラ

あいかわらず仲良しねぇ。

マナ

はい！

大切なお友達ですから！

エマ

は、恥ずかしいですから……

エマ

それより、困ったことって

なんですか？

アイリス

はい、実は――

エマ

――事情はわかりました。

エマ

でも、幼い野生動物を助けるのって

とても難しいことなんです。

エマ

少し育て方を間違えれば、

命が失われてしまう。

エマ

でも愛情を向けすぎると、

独りで生きる力を失ってしまう。

マナ

……私はエマのように、

生き物には詳しくありません。

マナ

それでも私は、

この小さな命を救いたいです。

エマ

わかりました。

私も全力でお手伝いします。

エマ

雛たちのもとへ向かいましょう！

マナ

――ありがとうございます！

雛たち

ピー……

エマ

……かなり衰弱してますね。

エマ

補液を作りましょう。

あとは保温もしっかりと。

マナ

はい！　やっぱりエマは

頼りになりますね！

キャトラ

でしょ？　生き物のことなら

エマにお任せなんだから！

アイリス

(どうしてキャトラが

いばってるんだろう……)

エマ

主人公さんは、

小さな虫なんかを捕ってきて

もらえると助かります。

エマ

丸裸の雛は、とてもこまめに餌を

あげないといけません。

かなり大変だと思いますけど――

マナ

まかせてください。

マナ

あの親鳥たちのためにも、

必ずこの子たちを育て上げて

みせますから。

雛たち

ピーピー！　ピー！

マナ

よしよし、みんな、

ご飯の時間ですよ♪

アイリス

すっかりマナさんに

懐いちゃいましたね。

キャトラ

ともあれ、元気になって

よかったわ♪

マナ

みなさんの――それに誰より、

エマのおかげです。

マナ

本当に、ありがとうございました。

エマ

そんなことありませんよ。

私は知恵を貸しただけで……

エマ

一番がんばってくれたのは、

つきっきりで面倒を見てくれた

マナさんだと思います。

キャトラ

ここ数日、アンタほとんど

寝てないもんね。

マナ

ふふ、どうってことありません。

私たちみんなの成果です！

(※マナがエマに抱きつく)

エマ

く、くるしいです……

マナ

飛べるようになるのが楽しみですね！

エマ

雛鳥が飛べるようになるのは、

生後二、三週間くらいですよ。

マナ

そんなに早く……！

命の神秘ですね！

マナ

がんばりましょうね、みんな！

雛たち

ピー！

エマ

…………

思い出5

若鳥たち

ピーピー！

――若鳥たちは楽しそうに
空を飛び回っている。

エマ

みんな上手に飛べるように

なりましたね。

アイリス

一人餌の練習も順調ですし、

いい感じですね♪

若鳥たち

ピー！

マナ

ふふ、おかえりなさい、みんな。

若鳥たち

ピ！

マナ

まあ……このお花、私にくれるの？

マナ

ありがとう。大切にするからね♪

若鳥たち

ピー♪

キャトラ

この子たち、相変わらずマナに

べったりねぇ。

アイリス

お母さんだと思ってるのかも……

エマ

……でも、このままだと、

あまりよくないです。

マナ

え……？

キャトラ

どういうこと？

エマ

他の生き物への警戒心がないと、

野生では生きていけませんから。

エマ

もう、教えてあげないと

いけない時期です。

エマ

人間は――他の生き物は、

怖い存在なんだよ、って。

アイリス

野生動物を助けるのが難しいって、

こういうことだったんですね……

エマ

別の生き物同士が、

適切な距離感を保つのは

とても難しいんです。

エマ

野生に帰すのなら、

最後はちゃんと突き放す必要が

あります。

キャトラ

マナ、できそう……？

マナ

……もちろんです。

マナ

私がこの世界の住人でない以上、

いつまでもこの子たちと

一緒にはいられません。

マナ

それならせめて、あるべき場所に

帰してあげないと。

エマ

マナさん……

マナ

そのためなら、

私が嫌われるくらい……

何てことありません。

数日後――

若鳥たち

ピー♪

マナ

だめよ、戻ってきたら……！

キャトラ

どんなに怖がらせても、

びくともしないわね……

マナ

――私だって、本当はあなたたちと

ずっと一緒にいたい。

マナ

でも私とあなたたちは、

住む世界が違うから……

若鳥たち

ピ？

マナ

……お願いだから、

いうことを聞いて。

キャトラ

ねえ、たとえばだけどさ、

リンツの森に連れてくのって

どうかしら？

キャトラ

あそこならエマもいるでしょ？

エマ

リンツの森は魔物も多いですから、

放野するには厳しいです……

キャトラ

あ、そっか……

エマ

私の家でお世話することなら

できますけど……

エマ

どうでしょう、マナさん？

この子たちが心配なら――

マナ

ありがとうございます、エマ。

マナ

でも、本当にそれが正しいのか

……まだ、わからないんです。

若鳥たち

ピー！　ピー！

マナ

この広い空を、あの子たちは

こんなにも高く翔べるのに――

思い出6

(※主人公が光る)

マナ

とても綺麗で、力強い光ですね……

マナ

まるで、命の輝きのよう。

マナ

……ありがとうございます、

主人公。

ようやく決心がつきました。

マナ

立派な翼をもって生まれてきた

この子たちの未来を、私の勝手で

縛りたくはありません。

エマ

マナさん……

マナ

だから――お別れです。

若鳥たち

ピ？

マナは翼を大きく広げ、
手にした剣を地に突き立てた――

キャトラ

ぎにゃー！？

――ものすごい迫力だ。

若鳥たち

ピーー！？

マナ

もう私に近づいてはいけません。

若鳥たち

ピー！　ピー！？

マナ

辛いことも、怖いことも……

最初の一歩を踏み出せば、

きっと乗り越えられる。

マナ

だからもう行きなさい。

巣立ちの時です。

マナ

―――さあ！！

若鳥たち

ピィ……

若鳥たちはやがて、
森の向こうへ飛び去っていった……

マナ

……さようなら。

エマ

マナさんは、これで

よかったんですか……？

マナ

翼をもって生まれたのなら、

あの子たちには広い世界に

はばたいてほしい――

マナ

そう思ったんです。

エマ

……マナさんは、間違ってないと

思います！

マナ

……はい。ありがとう、エマ……

マナ

…………

キャトラ

やっほ～、マナ！　何してるの？

マナ

あの子たちの巣立ちを、

親鳥さんたちに報告に。

アイリス

きっとみんな、

元気で暮らしてると思います。

マナ

はい。あの子たちにはもう

嫌われてしまったけど……

マナ

力強く生きていてくれたら、

それだけで嬉しいです。

マナ

――あら？

キャトラ

木の上からなんか落ちてきたわね？

マナ

これは……花……？

鳥のさえずり

ピー！！

――小さな鳥たちが、木々の
向こうへ飛び去っていった……

アイリス

……嫌われてなんて、

いませんでしたね。

マナ

――はいっ！

ボイス

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モンスターストライクプロジェクト 2018/11/22

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