ラーウェイ・思い出

ラーウェイの思い出とボイス

思い出1

キャトラ

爆発ね。だれか物騒なスキルの

練習でもしているの？

アイリス

そうかも。すごい火力ね。

？？？

フッ……炎の量が、

ちょっと多すぎたか。

驚かせちまったかい？

キャトラ

アンタ、燃えてるわよ！？

？？？

大丈夫、見た目は派手に燃えて

いても、体力が少し減るだけだ。

アイリス

そうなの……？

ラーウェイ

俺の名はラーウェイ。

危険を愛する料理人だ。

キャトラ

キケン……

ラーウェイ

デンジャラスこそ、デリシャス。

美味しい料理には危険という

スパイスが欠かせない。

キャトラ

ゴハンくらい普通にたべれば

いいじゃない。

ラーウェイ

フッ……

最初はみんなそういうんだ。

ラーウェイ

でも俺の料理を口にしたら、

もう普通の料理じゃ

満足できなくなるぜ！

ラーウェイは、荷物入れから
食材を取り出し、その場で
料理を始める！

キャトラ

油にひき肉にニンニク……

アンタ、それダメになってない？

ラーウェイ

俺がもつ＜保存のルーン＞の

おかげで食材は新鮮そのものさ！

ラーウェイは食材を鍋に放り込む。
鍋は、火もないのに
激しい熱を発し始める。

アイリス

すごいわあ。便利なお鍋。

アタシもバーンナップを

お料理につかってるけど……

キャトラ

慣れた手つきだわ。

なんかすごそうね。

ラーウェイ

……フッ、ここからだぜ俺の

料理はッ！！

ラーウェイは、
鍋にスパイスを入れた！

キャトラ

うわっ、すごい匂い。

辛そう～。

アイリス

でもスパイスって辛いのだけじゃ

ないのよ？

キャトラ

そうなの？

でも絶対あれ辛いやつよ。

ラーウェイ

まだまだこれから！

スパイス！　スパイス！

さらにスパイス！

キャトラ

ちょ、ちょっとおおお！！

ラーウェイ

さあ、出来上がりだ！

キャトラ

これって、

マーボードウフ……よね。

ラーウェイ

そうだ。さあ、食ってくれ！

キャトラ

まあ、せっかくだから……

ムグ。あ、なかなか……

キャトラ

って、辛ッ！！

すっごく辛い！！

なにこれっ！

アイリス

ぺろっ……

か、辛い……

ラーウェイ

そうだ、辛いだろう？

俺はこの辛みを世界中に

広めるために旅をしているんだ！

キャトラ

み、みず……

ラーウェイ

フッ、どうだ……一度この刺激を

味わったら、もう普通の

料理じゃ物足りないだろ？

ラーウェイ

デンジャラスこそ、デリシャス！

さあ次の……

んっ？

ラーウェイ

フッ、そういうことか……

俺の体力が……

ラーウェイは燃え尽きた！

キャトラ

……そういえばコイツ、

燃えてたわね。

思い出2

ラーウェイ

フッ……

刺激が足りないらしいな。

ラーウェイ

いいだろう、俺がつまらない日常に

極上のスパイスを加えてやるぜ。

キャトラ

おひるどきに現れるとは

なかなか考えてわね。

ラーウェイ

つまらないランチばかりじゃ、

心のマグマが

冷え固まっちまうぜ？

キャトラ

そんな熱そうなの、

アタシの心にはないわよ。

ラーウェイ

今日チャーハンをつくってきた。

どうだ、ウマそうだろう。

アイリス

本当ですね。

とっても美味しそうです。

キャトラ

……でも辛口なんでしょ。

ラーウェイ

スパイスはきいているが、

マーボーにくらべれば

超甘口だ。

キャトラ

……そうなの？

じゃ、一口だけなら……

アイリス

いただきます。

ラーウェイさん。

キャトラ

あっ……？

オイシイ！？

アイリス

ほんとだ。おいしいわ。

ラーウェイ

そうだろうそうだろう？

だが……！

ラーウェイの背後から、
炎があがった！

キャトラ

火事になったらどうすんのよ！

ラーウェイ

安心しろ。これは燃え移らない

タイプの炎だ。

キャトラ

ハイハイ。

ラーウェイの背後で、
爆発が起こった！

キャトラ

ちょっとおお！！

炎が溢れ出し、
主人公たちの周囲を
取り囲む！

キャトラ

こんなんじゃ、おちおち

お昼どころじゃないわ！

ラーウェイ

……辛みの刺激を味わうには

慣れが必要だ。

ラーウェイ

しかしこういった刺激なら、

辛みが苦手でも味わえるだろ？

キャトラ

刺激いらん！

……っていうかアンタ、

また、燃えて……

ラーウェイ

フッ……俺はいつだって

燃えているんだッ！

スパイスは俺の魂だからな！

ラーウェイは燃え上がった！

アイリス

ラーウェイさん！？

ラーウェイ

ぶしゅうう……

キャトラ

燃え尽きたッ！？

思い出3

ラーウェイ

へい、タンメンおまち！

キャトラ

うわっ、辛そう！

……アイリス、これ食べるの？

アイリス

ちょっと慣れてきたかなって……

ラーウェイ

おぅ、主人公。

今日はちょい辛に挑戦かい？

キャトラ

ちょっと、やめなさいよ。

ラーウェイ

いいねえそのチャレンジ精神。

よっ、ほッ、ハーッ！！

キャトラ

うわー、これはヒドイ……

アンタ、これほんとにちょい辛？

ラーウェイ

まだ目をあけてられるだろ？

これがちょい辛だ。

キャトラ

……これでちょい辛って……

ラーウェイ

この上の普通辛じゃあ、

匂いだけで小さな虫が落ちる。

キャトラ

なによその兵器！

ラーウェイ

激辛ともなると……ククク。

キャトラ

そんなの食べた人いるわけ？

ラーウェイ

それがいるんだな。

この前の町ではワケアリな

感じの踊り子さんが完食した。

ラーウェイ

俺もあの人にアゴをクイッと

されたかったぜ。

アイリス

はむ……

うっ……やっぱり……

辛いですね……

ラーウェイ

まあ無理しなさんな。

キャトラ

こんなのが食べられる人が

いるのね……

ラーウェイ

激辛の上の超激辛を食った

人もいるんだぜ？

アイリス

本当ですか？

ラーウェイ

ああそうよ。弱めの魔物なら

匂いで倒せる辛さだったかな。

キャトラ

そ、それを食べたのって、

どんな人なの……！？

ラーウェイ

それが、カワイイ女の子だったのさ。

口調がなんかすごく

年寄っぽかったが……

ラーウェイ

超激辛をもくもくとたいらげて

『ご飯はまだかのう？』だってさ。

ラーウェイ

あれにゃあビックリしたぜ……

キャトラ

上には上がいるのね……

ラーウェイ

キャトラは何か

チャレンジしないのか？

キャトラ

しない。

ラーウェイ

トウガラシプリンはどうだ？

ホットチリケーキは？

スパイシーババロアはどうだ？

キャトラ

いらない！！

思い出4

キャトラ

……まだ舌がひりひりするわ。

アイリス

でも、だいぶ辛みにもなれたわね。

キャトラ

なんのかんのアイツの料理を

よく食べているからね。

ラーウェイ

フッ……

聞こえるぜ、刺激を求めて

やまないお前らの声が。

キャトラ

刺激刺激ってネエ……

ラーウェイ

だが、残念ながら今の俺は……

これ以上お前たちに刺激を

与えることができない。

キャトラ

誰も求めてないって。

アイリス

どうしたんですか？

ラーウェイ

食材が底をつきてな……

いますぐ買ってこなければ。

ラーウェイ

このあたりは不慣れで

右も左も……

キャトラ

あ、買い出しに

ついていきたいってことね。

アイリス

でしたら、

いっしょにいきましょう。

ラーウェイ

フッ……しょうがないな。

キャトラ

どっちがよ！

キャトラ

……はあ、はあ……

アイリス

大変な目に

あったわね……

キャトラ

なんだって食材探しで

ギャングと戦わなきゃ

ならないのよ！

ラーウェイ

そりゃそうだ。あの街は

ギャングの縄張りだからな。

キャトラ

なんでそんな街にいったのよ！

ラーウェイ

なぜって、あの街の

トウガラシは最高だからな。

キャトラ

だからってギャングが戦っている

最中につっこんでいくなんて！

ラーウェイ

あの程度の刺激、俺の料理に

くらべれば甘口だぜ。

ラーウェイ

おかげで最高のトウガラシが

手に入った。結果オーライさ。

ラーウェイ

ついでにギャングも

壊滅させたしな。

キャトラ

どうしてアンタはどこでも

騒動をおこすのよ！

ラーウェイ

ただ食材を手に入れるだけじゃ

つまらないだろ？

ラーウェイ

たしかにそこらの街の市場なら、

トウガラシくない簡単に手に入る。

ラーウェイ

だが危険を冒して食材を

手に入れたほうが、

より刺激的だろ？

キャトラ

そんな刺激いらん！！

思い出5

キャトラ

へえ、アイツがお腹をすかせた

人に料理をねえ……

アイリス

その村の人たち、海賊のせいで

食べるものに困っていて……

アイリス

それで飛行島の、食料をわけて

あげたんだけど、ラーウェイさんが

それじゃ物足りないだろうって。

アイリス

みんなすごく喜んでたよ。

……すごく辛そうだったけど。

キャトラ

実はいいところもあるのねぇ。

メイワクなところで帳消しだけど。

ラーウェイ

……はあ……

キャトラ

あ、あれ？

……ちょっと、

どうしたのよアンタ。

ラーウェイ

………フッ………

俺はもう……ダメだ……

キャトラ

何について悩んでいるのかしら。

……っていうか、どれについて

悩んでいるのだろ。

キャトラ

コイツほど反省点だらけの

ヤツも珍しいからね。

アイリス

なんだか……

すっごく疲れているみたい。

ラーウェイ

フッ。お前たちか…………

俺のことは、ほおっといてくれ。

キャトラ

そうするわ。

いきましょ、みんな。

ラーウェイ

いやちょっと待て。

キャトラ

どっちなのよ。

ラーウェイ

フッ、そこは『どうしたの？』って

聞く流れじゃないのか？

キャトラ

なにが『フッ』よ。

知らないわよ。

勝手に反省してれば？

アイリス

でもラーウェイさん、

本当にショックみたい。

キャトラ

しょうがないわね。

じゃあ話してみなさい。

ラーウェイ

……実はこのまえ、激辛料理の

大会があったんだが……

アイリス

あるんですね。そんな大会。

ラーウェイ

そこで俺は、

とんでもないものを見た。

キャトラ

わかったわ。自分以上の

激辛料理人がいたのね。

ラーウェイ

ある意味そういう話だ……

ショックを受けたのは料理人でなく

料理そのものに、だがな……

ラーウェイ

ラーウェイさんが

ショックを受ける料理！？

ラーウェイ

……そうだ……。小麦粉で作った

ルーとスパイスを加えたソース

で、肉と野菜を煮込み、ゴハンと

いっしょにいただく料理……。

アイリス

えーと、それって……

ラーウェイ

カレー……

あんなものが

この世にあるとは……！！

キャトラ

しらなかったの！？

思い出6

(

ラーウェイ

おおっ！？

俺のスパイスが、光を放っている！

キャトラ

あ、そっちなんだ。

ラーウェイ

これは一体……？

はっ、もしやスパイスたちは、

この俺に何かをつたえようと！？

ラーウェイは、スパイスを取り出し、
鍋に入れてかき混ぜ始めた！

キャトラ

ラーウェイったら、やってることは

いつもとかわらないわね……

ラーウェイ

うおおおおお！！

ラーウェイの体と鍋が、炎に
包まれる！

ラーウェイ

スパイスたちに、

俺のソウルを込める！

ラーウェイは食材を取り出し、
鍋にぶちこんだ！

ラーウェイ

いっけえええええ！！、

キャトラ

……えーっと……

ラーウェイ

できたぞー！！

アイリス

これは、カレー……！？

ラーウェイ

主人公……

さあ、こいつを食べてくれ！

アイリス

どう、おいしい？

キャトラ

……満足みたい。

ラーウェイ

俺はたしかにたしかにカレーを

知らなかった。だがスパイスたちは

教えてくれた。

ラーウェイ

『お前はもっと別のことを

気にしてろ』ってな。

キャトラ

もっともな話ね！

アイリス

すっごく辛そうなのに、

大丈夫なの……？

ラーウェイ

ははっ、主人公も

辛党になったか。だがこの程度の

辛さじゃまだまだ……

ラーウェイ

……そういえば味見をしてなかった。

……ペロ。

ラーウェイ

ぎゃほらー！！

辛いー！！

ラーウェイは火を吹いた！

キャトラ

どういうことよー！

ボイス

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