【白猫】リンデの思い出とボイス

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動画

思い出1

キャトラ

アラ？

アンタ、見ない顔ね。

？？？

そうでしょうね。

アイリス

初めましてですもんね。

私はアイリス、キャトラと

●●です。

リンデ

私はリンデ。

天使のリンデ。

キャトラ

天使……っていうと、

それぞれのカミサマに

つかえてるっていうアレだっけ？

リンデ

そのアレで合ってると思う。

私が仕えているのは、ゴッド。

キャトラ

ごっど？

リンデ

苗字がゴッド。

名前は知らない。

もしかするとまだないのかも。

キャトラ

そんなことってある？

リンデ

聞いたことがなかったからって、

ないとは限らないと思うわ。

リンデ

私は全ての人に会ったことが

あるわけではないから。

あなたもそうでしょ？

キャトラ

ムムム……なんかアンタ、

ややめんどくさいわね……

リンデ

めんどくささは複雑さの表れ。

キャトラ

めんどくさいわホントに。

リンデ

ゴッドはゴッドの島に

住んでいるわ。私有地よ。

キャトラ

ハイハイ。

アイリス

リンデさんは空が飛べるんですか？

リンデ

なぜいまその質問？

アイリス

あ、ごめんなさい。

聞かない方がよかったですか？

リンデ

そういうこともないけど、

なんだか、目につきやすい

特徴のことを尋ねられたなーって。

キャトラ

めんでーなー。

リンデ

私の翼は飾り。飾りでもないけど、

そんなにめちゃめちゃ

飛べるわけでもなくて。

リンデ

かといって全く飛べなくも

ないんだけど。

キャトラ

じゃあ飾りじゃないじゃん。

リンデ

そうかもね。言葉として適切なのは

『チャームポイント』かな。

キャトラ

……意味わかっていってる？

リンデ

意味はわかってるけど、

状況とニュアンスで若干変わる

わよね。言葉の意味って。

キャトラ

ぎにゃー！
アンタめんどくさーい！

リンデ

よく言われるわ。

思い出2

リンデ

…………

アイリス

あら？　リンデさん、

どうしたんですか？

リンデ

……仕事のことを考えていたの。

キャトラ

仕事？　アンタの？

リンデ

そう。

キャトラ

アンタなにやってるの……

リンデ

それはね……

リンデ

……はぁ……疲れた……

リンデ

ごめんなさい。私の仕事は、

英雄の魂のスカウトなの。

キャトラ

えーゆーのたましーのスカウト？

リンデ

わかんないよね。

でも、そうなのね。

それが私の仕事なわけなの。

リンデ

でね。職業柄、

＜執心のルーン＞を持つ

不死者の帝王と

付き合いがあるんだけど。

アイリス

それで何か疲れたんですか？

リンデ

ううん、それは関係なくて。

彼、いいひとだし。

愛妻家だしね。

キャトラ

で？

リンデ

まあでも、ちょっと関係あるかな？

キャトラ

どっちよ。

リンデ

どっちだろうね。焦らないで、

私も喋りながら

頭の中整理してるから。

キャトラ

…………

リンデ

最近、いい英雄の魂が

ないですねー、なんて

雑談してたのよ。

リンデ

もちろん、仕事の合間によ。

合間っていうか、お互いの

スケジュール確認して、

その後だから、仕事終わってから。

リンデ

ある程度は親しいの。

世間話するくらいにはね。

だってその方が、お互いに

気持ちよく働けるじゃない？

リンデ

仕事って人生の、まあ半分は

どうしても占めちゃうから、

気持ちよくやりたいって思ってて。

リンデ

だから雑談もするし、

そこで思いがけないアイディアが

浮かぶこともゼロじゃないから。

リンデ

でね、なんだっけ、そうそう、

最近いい英雄の魂が

ないですよねー、なんでかなー、

って言ってて。

リンデ

そしたら、やっぱり＜闇＞

なんだってね。あのね、

驚いたんだけどね。

リンデ

連中って、魂ごと黒く染めてきて、

その魂がもう循環しない

ようにとかしちゃうんだって。

リンデ

それは困るよねー、なんて

話してて。二人ともね、

そういうの、仕事の妨げになるの。

キャトラ

………………………………

リンデ

ホンット、困ったもんですよねー、

ああいうのって、どういう神経で

悪いことしてるんでしょうねぇ、

なんて話してて――

キャトラ

ぎにゃー！

リンデ

どうしたの？

キャトラ

アンタ……おしゃべりねっ！

リンデ

そうでもないよ？　私の同僚に、

私よりちょっと年下の天使が

いるんだけど、その子なんか――

キャトラ

ぎ、ぎにゃー！

思い出3

リンデ

こうしちゃいられないとか

言っちゃったりしてね。

キャトラ

また始まった……

リンデ

そんなこと言わないで。

こないだはおしゃべりに

付き合ってくれてありがとね。

キャトラ

アンタ話長いのよ。

リンデ

違うの、あますところなくなの。

キャトラ

はァン？

リンデ

私の仕事ってね、結構ね、

いまその、準備段階って

いうかね。

リンデ

まだ成果の出てない段階なのね。

だからまあ、自信を持って、

『いまナニナニをしてます』

って言いづらいところがあって。

リンデ

じゃあ何してるの、ってなると、

自分でも、なんでこんなこと

やってるんだろうなって

部分があって。

リンデ

だからー、説明しづらくて。

ううん、要点をかいつまもうとは

してなくもないんだよ。

キャトラ

だからなげーっての。

リンデ

あ！　ごめん。ごめんね。

そういうときはさ、

言っちゃっていいから。

リンデ

私のこと気にしないで、

なんか言ってくれていいから。

そしたら私も止まるし。

アイリス

リンデさんのお仕事のこと

なんですが……

リンデ

あっ、うん。仕事ね。

仕事っていうか、使命

なんだけどね、ホントは。

アイリス

使命？

リンデ

そう使命。英雄の魂をスカウトして

それで何やると思う。

リンデ

戦争なんだってー。

キャトラ

アラアラぶっそーねー。

リンデ

ねー。やりたくないよねー。

リンデ

でもね、私の上司がね、

なんか、未来が視えるとか

言ってて。

アイリス

未来が視える？

リンデ

まゆつばよねー。ほんとなのか

疑わしいもんだわって、

私も思ってるんだけど。

リンデ

でもまあ事実、これまでに

結構予言してて、結構当たってて、

頼りにしちゃってる人多いわけ。

リンデ

でね、その戦争ってのはね、

なんか、魂と、魂の？

ぶつかり合いになるって話で。

リンデ

魂ってなんなのかしらね？

ソウルと何が違うのかしら？

キャトラ

急に聞かないでよ。知らないよ！

リンデ

だからさ、そういうことで、

使命だし仕事だからさ、

英雄の魂を集めてるのよ。

リンデ

……だけどね……

リンデ

言われた通り、ある館にね。

それなりに集めて

みたんだけどさ……

リンデ

いつまで待っても来ないのよ……

ゴッドが……

思い出4

――ゴッド島のとある館にて――

リンデ

…………

英雄の魂

…………

リンデ

…………

英雄の魂

……リンデよ。

リンデ

はい？

英雄の魂

まだなのか？　聖戦は……？

リンデ

まだみたいですねぇ……

英雄の魂

私がどのくらい待ったと

思っているのだ？

リンデ

ところがどっこい、

私の方がもっと

待っていたりしますよ。

英雄の魂

そういうことじゃない。

リンデ

仕方ないじゃないですか。

ゴッドが来ないんですから。

英雄の魂

ゴッドが聖戦を告げに来る

システムなのか？

リンデ

そういう話だって

聞いてるんですけどねぇ。

英雄の魂

聞きにいけばよくはないか？

リンデ

いやぁ……待ちましょうよ。

英雄の魂

なぜ？

リンデ

聖戦って……戦争ですよ？

なんか、言葉上は、厳かな感じ

出してますけど、実際は。

英雄の魂

だが、そのために

私たちを呼んだのだろう？

リンデ

そりゃあそうなんですけど。

英雄の魂

このままではナマってしまう。

リンデ

魂なのに？

英雄の魂

魂だとてナマりはするさ。

リンデ

ならですね、館を出てって、

つーっといった交差点のところに

ジムがありますから。

英雄の魂

リンデよ！！！

リンデ

ナマるよりかはいいかなって。

いいと思うんですよ。

英雄の魂

それはそうだが……

リンデ

私、最初に言いましたよね？

一緒に聖戦を

戦い抜きましょうって。

英雄の魂

聞いた。

リンデ

それまでの間、何をするかは

特に指定してなかったので、

これは、お互いに

自由時間ってことですよね？

英雄の魂

まぁそうだが……

リンデ

いやね、私だって

やきもきしてないわけじゃ

ないんですよ？

リンデ

でも、どうすることも

出来ないじゃないですか。

ゴッドが来ないんですから。

英雄の魂

そうだが……だから

聞いてきてくれはしないか？

リンデ

そこまですることのことかなぁ……

英雄の魂

……リンデよ。

リンデ

はい？

英雄の魂

少しはやる気出せよ……

リンデ

ないなんて言ってませんよ……

ただ、いまは待ちましょうよ……

英雄の魂

…………………………………………

…………………………………………

………………………………ハァ……

思い出5

――ゴッド島のとある館にて――

リンデ

…………

天使

アイヤー？

リンデ、今日もボーっと

してるアルかー？

リンデ

あ、クンフーの神様のとこの……

天使

ニーハオアルヨロシー。

リンデ

犬の散歩？

天使

そうヨ。

リンデ

散歩で館の中に入って来るって

どうなの？

天使

仕方ないネ。

犬には犬の自由があるネ。

ワタシはついていくだけヨ。

リンデ

そうねぇ……

天使

どうしたアルか？

リンデ

私さぁ……昔はもっと、

こう、熱血じゃなかった？

天使

……そうかもアル。

ここ最近はずっとボーっと

してるアルけど、最初はもっと

ギラギラしてたネ。

リンデ

そうだよねぇ……ハァ……

天使

ため息つくと幸せ逃げるアルヨ？

リンデ

もう逃げてるわよ……

逃げ切ってるわよ……

いえ……

リンデ

最初からなかったわよ……

天使

ストップ！

リンデ

え？

天使

ネガティブ思考は
負のスパイラルね！
考えすぎない方がいいアル！

リンデ

だって時間ばっかり

あるんだもの……

天使

アイヤー！　イクナイネ！
ちょっと待ってるアル！

天使

知り合いに頼んで、
元気出るワザを
使ってもらってくるアルヨー！

リンデ

…………

リンデ

……犬を置いてっちゃった……

犬

わぅーん！

リンデ

よしよし――

なんと、犬は後ろ足で立ち上がり、
左右に揺れ始めた！

まるで――踊っているかのようだ。

リンデ

…………

リンデ

……ぷっ……！

リンデ

あっはははははは！

犬

くぅーん、わんわんわん！

リンデ

あは、あははははははは！
ふふ、ふ、ひぃ、あははは……！

何かがツボに入ったのか、
リンデは腹を抱えて
笑い始めた。

リンデ

ははは！　ふふふ、はは、

あっはははははははは！

リンデ

…………

リンデ

……ふぅ……

リンデ

あー、バカみたい。

思い出6

リンデ

――この光――

遥か彼方から、私のために

差し込んでくるの……？

犬

…………

リンデ

…………

英雄の魂

…………

リンデ

……ねぇ。

英雄の魂

なんだ。

リンデ

歌でも歌いましょうか。

英雄の魂

どうして？

リンデ

少しは退屈しのぎになるじゃない？

英雄の魂

……いいだろう。

英雄の魂

幾千の兵士たちを鼓舞した
我が喉を、久方ぶりに
うならせてくれようぞ！

リンデ

へ～、そんな特技

あったんですね～。

犬

わぅーーーん！

…………

……

リンデ

また来ました。

キャトラ

また来ましたってアンタ……

リンデ

だってなんか、

まだ全然なんだもん。

まだ全然待ちなんで。

リンデ

待ってる間って、何やってても

自由よね？

リンデ

だからいいの。

アイリス

ふふ、いつでも歓迎しますよ♪

好きなときに遊びに来て

くださいね♪

リンデ

ええ、ありがとう。

リンデ

私、暇を潰すわ。

ゴッドが現れ、聖戦を告げる

その日まで――

キャトラ

うん、まあよくわからんけど、

好きなだけいなさいな。

リンデ

私の長話にもまた付き合ってね。

キャトラ

ぎにゃー！　たまにならね。

リンデ

ふふふ……

リンデ

…………

リンデ

（……そうか……）

リンデ

（この退屈と戦うことこそ、

私にとっての聖戦

だったのかも……）

リンデ

…………

リンデ

（なわきゃないか……）

ボイス

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