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白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】

ロベルト・思い出

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思い出1

ロベルト

やあ! 僕はロベルト。

ルーン工学の技師さ!

どうぞよろしく!


ナレーション

重い機械を背負った少年が、

ニッと元気そうに笑う。


キャトラ

ルーン工学の技師ってことは……

ルーンで動く機械を作る人?


ロベルト

そ、なかでも僕は、

新しい機械の発明が専門でね。


ロベルト

発明のネタを探そうと思って、

この島に来たんだ。

お世話になるからには、

いろいろお手伝いさせてもらうよ!


キャトラ

じゃあ、ひょっとして、

お願いしたら何か造ってくれる?


ロベルト

もちろん!

任せて、なんでも言ってよ!


キャトラ

だったらぁ~……

無限まんじゅう出し機つくって!


ロベルト

え。


アイリス

私は、

自動洗濯物干し機がいいかな……


ロベルト

あの。


キャトラ

あ、あと、しけったおせんべいを

おいしく元通りにする機!


アイリス

自動お風呂洗い機も

あったらいいわね!


キャトラ

ってあたりで!


アイリス

どうかしら!?


ロベルト

―-<なんでも>とか言って

スイマセンでしたぁーっ!

思い出2

ロベルト

よ、っと……


ナレーション

ロベルトが、

何やら機械をいじっている。


キャトラ

あら、ロベルト、発明中?


ロベルト

はは、まあ、そんなトコ。


ロベルト

青のルーンと緑のルーンを併用して

食べ物を冷凍保存する機械を

考案中なんだ。


アイリス

すごい! それができたら、

とても便利ね!


ロベルト

うん。 でも、ルーンの力の調整が

難しくてね。 一朝一夕には

いきそうにないかな……


キャトラ

そんなに大変なの?

ルーンの調整って。


ロベルト

試行錯誤の連続だね。 特に、

誰でもどこでもきちんと使える

ようにするってなると……


キャトラ

?? どういうこと?


ロベルト

えーっとね……

実は、食べ物を冷凍保存する機械は

ある島でもう実用化されてるんだ。


アイリス

え? じゃあ――


ロベルト

ただ、それはその島で採れるルーン

じゃないと正常に動作しなくてさ、

だから、全世界に普及させることが

できないんだ。


ロベルト

他にも、ある島にはナノマシンって

いうすごい機械があるんだけど、

それもその島のルーンじゃなきゃ

動かないらしいんだ。


キャトラ

確かにそれじゃあ、誰でもどこでも

きちんと使える機械、とは

言えないわねぇ~。


ロベルト

そ。


ロベルト

だから、僕らルーン工学技師は、

一般的なルーンの組み合わせだけで

機械を動かせるよう調整するのさ。


ロベルト

一部の人だけじゃなく、

どんな人でも便利に扱える――

ルーン工学の理想は、

そういう機械を造ることだからね!

思い出3

ロベルト

いいよなぁ……


ナレーション

地面に腰を下ろしたロベルトが、

微笑みながら空を見上げている。


アイリス

ロベルトくん? 空を見ているの?


ロベルト

うん。 好きなんだ。

広々とした青空ってさ。


ロベルト

いつか、思うままに

飛び回ってみたいなぁ……


キャトラ

あら、だったら、そういう機械、

発明しちゃえばいいんじゃない?


ロベルト

そうしたいけど……

優先順位を考えると、

難しくってさ。


アイリス

優先順位?


ロベルト

空を飛ぶなら、飛行艇でもできる。

人が空を飛べるようになる機械が

あったら、最高に気持ちいいけど、

急いで造る必要はないんだ。


ロベルト

それよりも、

もっと人の役に立つ物を

発明しなきゃ……


キャトラ

いいんじゃない?

ちょっとくらい、自分の好きな物を

造ったってさ~。


ロベルト

はは……

なかなか、そういうわけにもね。


ロベルト

実を言うと、僕、ある街の

スラムの出身でさ、

天涯孤独の身ってヤツだったんだ。


ロベルト

そこで、その日のパンを得るために

ありあわせの材料を使って

いろんな機械を

造ってたんだけど――


ロベルト

そしたら偉い公爵さまが現れて――

おまえには見込みがあるから、

発明のための資金援助をしてやる、

って言ってくださったんだ。


アイリス

そうなんだ……いい人なのね。


ロベルト

うん。 本当に感謝してるよ。


ロベルト

公爵さまのおかげで、僕は今、

すっごく充実してる……


ロベルト

明日の心配なんてせずに、

大好きな発明に好きなだけ

打ち込めるんだからね。


ロベルト

だからこそ……僕の発明は、誰かの

役に立つものでなきゃダメなんだ。


ロベルト

この幸せに、報いるためにはね!

思い出4

ロベルト

あふぁ……


キャトラ

あら、大あくび。

ロベルト、寝てないの?


ロベルト

ちょっとね~……

昨日は公爵さまの屋敷に呼ばれて、

いろいろドタバタしてたから……


アイリス

研究成果の報告とか?


ロベルト

それはあっさりすんだんだけど、

問題は公爵のお嬢さまでね……


ロベルト

屋敷に行くと、

いつもお嬢さまに……


キャトラ

まさか……身分が低いからとかで

イジメられるの!?


ロベルト

なでくり回されるんだ。


キャトラ

…………

かわいがられてんじゃん。


ロベルト

そうなんだよ……

『弟ができたみたいで

かわいいですわぁ~♪』って、

とにかく頭をなでてくるんだ……


アイリス

あ、なんとなくわかるかも。

ロベルトくん、素直だし優しいし、

かわいい弟って感じするよね。


ロベルト

お嬢さまは、

僕にも気さくに接してくださる、

すごくいい方なんだけど……


ロベルト

万が一にも

非礼があったらマズいって思うと、

汗ダラダラでさ……


キャトラ

あっちが親しくしてくれてるんなら

フツーに接すればいーんじゃない?


ロベルト

無理……

恐縮と緊張で死ぬ……


キャトラ

考えすぎだってば。

そこまで気を遣わなくても……


ロベルト

こんなによくしてもらってる身と

しては、気を遣って遣いすぎるって

ことはないだろ?


ロベルト

だから、お嬢さまが親しくして

くださるからって、こっちから

なれなれしくするわけには

いかないし……


ロベルト

……あと、きれいなおねーさんに

『かわいい弟』扱いされるのって、

ふつうにめげる……


キャトラ

……フクザツなお年頃ね。


ロベルト

わかるだろ!?

主人公(君も)!?

思い出5

ロベルト

…………


ナレーション

ロベルトは大地に寝転び、

唇をかみしめて、

青い空を見上げている――


キャトラ

ロベルト~?

また、空を見てるの?


ロベルト

うん――


ロベルト

これで……

見納めにしようと思って。


キャトラ

へっ?


アイリス

空を……見納めに?

どうして?


ロベルト

僕は……本当は、空を飛びたくて

飛びたくて、しょうがないんだ。


ロベルト

ずっと、そうだったんだ――

スラムにいた頃から。


ロベルト

見上げる空はいつも青くて……

そのきれいさに、混ざりたかった。

のびのびと、翼を広げて……

広い世界を駆け回りたかった…


ロベルト

そのあこがれが、いつまで経っても

消えなくて……息が詰まるみたいに

苦しくって……


ロベルト

だから、この島に来たんだ。

たぶん今、世界でいちばん

空に近い場所に。


ロベルト

でも、だめだった。まだ消えない。

ここにいても――あこがれが

つのって苦しくなるだけだ……


キャトラ

じゃあ……やっぱり、

造ればいいじゃない。

自分で空を飛ぶための機械を!


キャトラ

それで、飛べばいいのよ!

思いっきり!


ロベルト

それは……

できないよ……


ロベルト

僕は拾ってもらった恩に

報いらなきゃいけない。

公爵さまが求めたのは誰かのために

役立つ物を造る技師なんだから――


ロベルト

欲望に負けて、自分のためだけの

発明をするようになったら――


ロベルト

それは公爵さまへの裏切りだ。

申し訳が立たないんだ……!


ロベルト

だから……これで、最後にする。

空を見るのは……

あこがれるのは……最後に……!!

思い出6


ロベルト

なんっ…だ――!?


ロベルト

ルーンの……光――広く澄んで……

呑み込む……空のような――


キャトラ

気を遣いすぎよ、ロベルト!

他人の役に立たなきゃって、

しょいこみすぎなの!


アイリス

うん。 もっと、自分のために

がんばってもいいと思うよ。


アイリス

他人の役に立つことだけしかしちゃ

いけないなんて、きっと公爵さんも

言わないんじゃないかしら。


ロベルト

自分のために――


ロベルト

…………


ロベルト

……いや。やっぱりできないよ。

自分のためだけの発明だけは……

公爵さまに援助してもらっている

身として、決して――


キャトラ

だから――


ロベルト

だから、うん。 個人携行用の

飛行装置を開発しよう。


キャトラ

…………え?


ロベルト

構想はあるんだ。 使うべきルーンと

それにふさわしい機構のね。

ただ、実現のためには、いろいろ

試さないといけないことが――


キャトラ

ロ――ロベルト?

えっと……それ、自分のためだけの

発明ってヤツ――じゃ、ないの?


ロベルト

ううん、違うよ。


ナレーション

ロベルトはニッと笑った。


ロベルト

人間、作業を続けていればストレス

もたまるし、発想も鈍っていく、

今の僕がそうだ。このままじゃ、

人の役に立つものが造れない。


ロベルト

だから――飛行装置を造って、

のびのびと空を飛び回って――

それでまた、人の役に立つための

発明に戻ろうかなってね。


ロベルト

だからこれは、決して僕のため

だけの発明じゃない!

うん、ホント、決してね!


キャトラ

あっきれた……


ロベルト

はは――僕もだよ。

こんな簡単な問題で、

ずっとうんうん唸ってたなんてね。


ロベルト

でも、おかげで答えが閃いた。

閃いたからには――

あとは全力で立ち向かうだけさ!


ロベルト

見てて!

きっといいもの、造ってみせるよ!

コメント (ロベルト・思い出)
  • 総コメント数19
  • 最終投稿日時 2015/02/24 23:07
新着スレッド(白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】)
ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014/07/25
    • Android
    • リリース日:2014/07/13
カテゴリ
ゲーム概要 【[リコリス・リコイル]コラボ  4月12日より開催!】

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