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Brave The Lion 2|N-13 Story

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13-1 名の無意味


メア

なんか、段々と

妖しい雰囲気に

なってきたわね……


バイパー

メア、<混沌>は感じるか?


メア

感じないけど……?


バイパー

……俺には、

>を<感じ取る

力はない。


メア

>じゃなくって、

混沌>よ。


バイパー

同じだ。


メア

……なにが?

別なものでしょ?


オズマ

…………


バイパー

メア。<混沌>とはなんだ?


メア

混沌>とは、

実体を持たず、魂を喰らい――


バイパー

>と何が違う?


メア

――え……?


オズマ

…………


メア

――でも、だって……

それは………………え……?


バイパー

俺もセラも、

数え切れぬほどのそれを倒した。

そして一つの結論に至った。


バイパー

――あれは<>だ。

混沌>などと呼ぶのは、

退魔の者しかいない。


メア

そんな! <混沌>は、
断絶>のルーンの力を
断ち切る意志>で引き出して、
それで――!


メア

現に! 私は、
断ち切る意志>で、
あらゆる束縛を――!


バイパー

お前がどんな効果を

演出したかは知らない。

また、事実、俺たちの武器は

アレとの戦闘に適している。


バイパー

だが――<混沌>など、

存在しない。


バイパー

断ち切る意志>と

お前が言うのも――


バイパー

ただの『思い込み』だ。


メア

……! ウソ、ウソウソ!
バイパーさんが言っても、
それは信じられない!


メア

私は<混沌>と
戦ってきた!
紛れもない事実として!


バイパー

混沌>と呼んだだけの

>のことだ。


メア

嘘よ!


バイパー

真実と向き合え。


バイパー

目を背けるな。

感じ取っている>ことを

信じろ。


メア

――!!!
そんなの――!!!


バイパー

ちっ……

……ガキが……


バイパー

オズマ……

……やはり、こういう

場面からは逃げるか……


13-2 天才の後悔


カティア

むっきィ――――!!!
むっきィ――――!!!
むっきィ――――!!!


ミレイユ

カティアさま、

ずっとおかんむりだね……)


ヨシュア

(早く目的地に

着けばいいのに……)


ヨシュア

(そしたら、僕たちだって……!)


カティア

あ~~~~~!!!!
廊下ばっかり! いったいどこが
ゴールなのよォ~!?


ヨシュア

かっ、カティア様っ!?


カティア

……意味もなく、

随分派手な登場ねぇ……


カティアの前方、
壁に空いた穴から、
男が顔を覗かせる。


オズマ

いや~、どこぞのテンサイが

道わかんなくって

泣いてるかと思ってよ~。


カティア

んなわきゃナイでしょ。


オズマ

そろそろ急げよ。

ぼつぼつ始まるぜ。


カティア

何がどう始まるのか、

この天才に説明してくれる?


オズマ

全員集合するのが先さ。


カティア

全員……ね。


カティア

……どうせ聞いても

答えないんだろうし、

会うまで辛抱するわ。


オズマ

わかってるねぇ。

……おい、ヨシュア、ミレイユ。


カティア

あなたたち、ついてきてたのね。


ヨシュア

は、はい。すいません。


オズマ

見る立場』のおまえらも、

来るだろ?


ミレイユ

見る立場』……?


ヨシュア

見る』……だけで、

終わるつもりはないです。


ヨシュア

ここの研究員には、

とてもお世話になった……!

何倍にもしてお礼をしないと……!


ミレイユ

お兄ちゃん……!


オズマ

おっと……

当事者には、相当

根深い恨みってぇかい……


ヨシュア

傷が癒えるまでの三年、

いや、そこからもずっと……!


ヨシュア

ここでのことを

思い出さない日は

ありませんでしたから……!


ミレイユ

……お兄ちゃんは、今でも毎晩

飛び起きるんです……


ミレイユ

汗びっしょりで……

やめろ!』って叫びながら……


オズマ

……それを、復讐することで

乗り越えられると

考えてるわけだな?


ヨシュア

そうじゃないつもりですが、

それも大きいです……!


カティア

…………!


オズマ

(どーしたんだよ?)


カティア

(あんた……

自分の気になることは、

しつこく聞くんだから……)


カティア

(ちょっと不自然だわ。

ヨシュア、この話になると

人が『変わった』みたいになる)


オズマ

(……おいおい!?)


ヨシュア

お二人とも!
話してないで、行きましょう!


ヨシュア

悪の研究者を討つんです!
一刻も早く!


ミレイユ

あっ、お兄ちゃん!


オズマ

……仕込みで抜ける。

こっちは頼んだぜ。


オズマ

……気にするなよ、カティア


カティア

……するわよ……!


カティア

……私のせいなんだもの……!


13-3 忘却の獅子


ダグラス

…………


ダグラスは脇目も振らず、
通路を進んで行く。


キャトラ

ちょっとちょっと、
なにをそんなに
焦ってるのよ!?


ダグラス

…………


クロエ

ミーチャ?


ダグラス

ん!? ああ、悪い……

少し考え事をしてた。


振り返ったダグラスは、
精気を失ったように
青白い顔をしている……!


アイリス

ダグラスさん!
具合、悪くなってませんか!?


ダグラス

あ? いやいや、大丈夫だ。

瘴気を補給出来ないのは辛ぇが、

別に初めてってわけでもねぇ。


ダグラス

しっかし、おかしいよなぁ……

こんだけ魔獣がうろついてて、

やっぱり瘴気が

全然ねえんだもんな……


アイリス

(なにか、それ以上に、

おぞましいなにかが、

待ち構えているような……!)


ダグラス

さぁ……てと……

まだ何戦かは耐えられる。

なんとかそれで

終わらせねぇとな……


クロエ

あまり強がらないで……

苦しかったら、素直に言って。

ね?


ダグラス

大丈夫さ……オレはなんでも

できちまう>、

剣士ダグラスさんなんだからよ……


キャトラ

……ねえ、アタシ

思ったんだけど……


キャトラ

この研究所、まるでさ……

ダグラスを弱らせて
おびき寄せてる

みたいじゃない……?


ダグラス

あぁ? 偶然だろ?

瘴気だってねぇとこにゃねぇしよ。

自分の意志で進んでるんだし。


アイリス

……ダグラスさん、

なにか……隠していませんか?


ダグラス

……どうしてそう思う?


アイリス

だって、ダグラスさんは

ここで実験台にされていた

はずなのに――


アイリス

――初めてきたかのように、

手さぐりで進んでいるから……


ダグラス

…………


ダグラス

……ねえんだよ、記憶。


ダグラス

実験の苦しさは覚えてる。

だけどよ――


ダグラス

――どうやって

ここから出たのか――?

……まるで記憶にねぇんだ……


クロエ

……忘れたい過去だから……

とかでもなく?


ダグラス

ああ……おかしいだろ?


ダグラス

そのへんのこと、

アイツに聞けば

わかると思ってたんだがよ。


アイリス

アイツ?


ダグラス

――微かに覚えてるのさ。

オレの体を物扱いしてくれた、

イカれた研究者のツラは、な……


ダグラス

……つーわけなんだ。

悪かったな、ずっと黙ってて。


クロエ

……気にしないで、ミーチャ。

行きましょう。あなたの記憶も、

取り返さなくちゃ。


ダグラス

姉ちゃん……

ありがとうよ。あんたが

側にいてくれるだけで、どれだけ

励まされてるかわからねぇ。


クロエ

そんなこと言って。

なにかをおねだりするつもり?


ダグラス

なんだよ、ガキじゃ

あるまいし……


クロエ

ふふふ……


アイリス

(……まだ……なにかが……

……おかしい……!)



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ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014/07/25
    • Android
    • リリース日:2014/07/13
カテゴリ
ゲーム概要 【[リコリス・リコイル]コラボ  4月12日より開催!】

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