WOH2版レイン・思い出

WOH2版レインの思い出とボイス

思い出1

今日も飛行島は平和だ……

(※いきなり爆発する)

？？？

腑抜けてんじゃねえよ。

空から悪魔が降ってきた！？

レイン

ようオメー。暇してるみてえだな。

俺とケンカしようぜ。

キャトラ

あらレインだわ。

アイリス

いらっしゃい、レインさん。

レイン

おう。

キャトラ

来ていきなりケンカとか。

レイン

悪魔らしいだろうが。

ちょっとは警戒しやがれ。

キャトラ

いまさら悪魔っていわれても、

怖い感じしないんだけど。

レイン

なめてんのかオメーは。

キャトラ

だって悪魔の子たち……

どの子もあんまり怖く

ないじゃん……

レイン

クソっ、否定できねえ！

どいつもこいつも！

キャトラ

むしろアンタが悪魔っていうのが

意外だわね。

レイン

フン。

キャトラ

アンタも信仰を集めないと

消えちゃうんじゃないの？

レイン

オレには必要ねえ。

サタニアスの悪魔は、十分に

信仰を集めてっからな。

キャトラ

そうなの？　そりゃけっこうな

ことだけど……

レイン

昔から、名が通ってんだよ。

……サタニアスは。

レイン

恨みを晴らしたいだの、

邪魔な奴を消したいだの、

この世を呪ってやるだの……

レイン

そういう願いを叶えたいって

連中にはな。

キャトラ

ろくでもないお願いね……！

レイン

悪魔らしくていいだろ？

だいたいなぁ……神様なんぞに

頼れんような願いを聞くのが――

レイン

悪魔ってもんだろうが。

キャトラ

他の悪魔の子たちがいうには、

今の時代悪魔は信仰を

失ってるっていうけど……

キャトラ

アンタらサタニアスの悪魔が

強い勢力を維持しているのって、

そういうわけだったのね。

レイン

相変わらず、見てるとこは

見てるじゃねえか。

いいね、気に入ったぜ。

(※レインが魔力を込める)

レイン

オメーらは、綺麗事を

並べるだけの連中とは

わけが違う……

レイン

そういう連中だからこそ！

戦いがいがあるって

もんだよなぁ！

思い出2

レイン

やるようになったな、赤髪。

やっぱりオメーは面白れぇ。

レイン

オメーも飽き飽きしてんのか？

平和だかなんだかによ！

レイン

もっと本気出してみろや！

(※主人公がレインの一撃を避ける)

レイン

チッ、テメーにゃやっぱり

モチベーションってのが

足りねえよな……

レイン

俺への憎悪ってのがねーと、

張り合いがねえ。

レイン

いっそ、本気を出せるように

してやろうか？

(※両者が睨み合う)

レイン

いいねぇ。その表情。

さぁ、ヤろうぜ！

シルヴィア

みなさん、お元気ですか？

あっ……どうしたんですか！？

レイン

ケンカしてんだよ。

シルヴィア

だめですよ！　ケンカなんか！

レイン

とめてんじゃねーよ。

シルヴィア

どうしてケンカなんか

するんですか！

レイン

面白えからにきまってんだろ！

シルヴィア

悪魔みたいな考え方です！

レイン

悪魔だ！

シルヴィア

レインさんも、愛を力に

変えましょう！

レイン

できるか！

レイン

愛情とやらを力に変えられるのは、

オメーくらいのもんだろうが。

シルヴィア

レインさんのお料理には、

愛情を感じるのに……！

レイン

オメーの錯覚だ！

レイン

だいたいなぁ！

料理にそんなもんを

こめる必要はねえ！

シルヴィア

じゃあ何が必要なんですか？

レイン

手際と手間だ。

味を足しすぎるな。

素材の味を生かせ。

シルヴィア

つまり愛情をこめるって

ことですよね！

レイン

そうそう……ちがう！！

思い出3

レイン

まったく能天気な野郎どもだ。

緊張感ってやつが足りんな。

レイン

悪魔らしいことをしねぇと、

鈍っちまいそうだぜ……

エアロン

このエアロンは、妥協しない男だ。

エアロン

どの道、もう後には退けん。

崖の上から、レインは男を
じっと見下ろす……

レイン

……ふ～ん。

いいねぇ。

レイン

あの野郎の心の中で渦巻いてる

感情、俺たちに馴染みの

奴じゃねえか。

レイン

憎悪だ。

エアロン

俺は、この手で奴を……！

(※レインが崖から降りる)

レイン

やっちまうんだろ？

エアロン

誰だ！？

レイン

オメーみてーな奴のことは、

よーく知っているぜ……

エアロン

貴様は……！？

レイン

見当つくだろ？

愛の女神だかを信仰している、

オメーらだったらよ。

エアロン

悪魔……！！

レイン

ご明察。

エアロン

女神よ、守り給え……！

レイン

今更、神様を持ち出すのか？

どのツラ下げて？

エアロン

そのような挑発に、

惑わされる俺ではない！

レイン

本気でいってんのか？

エアロン

今すぐ消えろ……さもなくば斬る。

レイン

マジになるなよ。

こっちはオメーの背中を

押してやろうってんだ。

エアロン

……悪魔の手など、
借りるつもりはない！

レイン

一人でもできますってか。

こいつは感心だ。

レイン

俺に見せてくれよ。

あんたの憎しみって奴を……！

思い出4

エアロン

奴は、タイタスは……

我が国の英雄だ。

レイン

英雄ねぇ。人間は同族殺しを

そういうらしいな？

エアロン

奴は最悪の状況から我が国を

守り抜いた。その働きは

確かに英雄の名にふさわしい。

レイン

ほう……

エアロン

英雄は讃えられねばならん。

悪魔にはわからんだろうがな。

レイン

で、あんたはどうしてその

英雄様を恨んでいるんだ。

エアロン

俺は騎士として、奴の隣で

戦ってきた。

エアロン

王都を守った戦いでも……

魔物の群れが国を襲った時も……

エアロン

血を流してともに戦った。

国を守るために……

レイン

そいつはご苦労さまだな。

エアロン

だが、評価されるのはいつも、

タイタスだ。

エアロン

二番手の私には……誰も……

見向きもしない……

レイン

二番手の男に、眼をくれる

奴なんざいねえよ。

レイン

みんなが憧れて、称えるのは、

一番の奴だけだ。

エアロン

だったら、どうすればいい！

レイン

自分が一番になるしかねえよな。

エアロン

そうだ……そのとおりだ……！

エアロン

私は奴を、罪人にしたてあげた。

レイン

具体的には？

エアロン

奴が、王国に伝わる聖剣を

盗んだことにしたのだ。

エアロン

タイタスは投獄された。

奴は全てを失った。

レイン

面白くなってきたな。

英雄さんはどうなる？

処刑でもされるのか？

エアロン

……いや、国外に追放だ。

レイン

オメー、それで満足なのか？

エアロン

……なんだと？

レイン

この程度で気が晴れるのかって

いってるんだよ……

エアロン

……奴はもう破滅した。

これ以上は……

レイン

もっと正直になれよ。

苦しかったんだろ？

エアロン

……そうだ。私は……今までずっと

苦しんできた……

エアロン

……破滅程度で、満足など

できるものか……！

思い出5

(※女性がいる)

レイン

その女は？

エアロン

タイタスの妹だ。

？？？

…………

レイン

へぇ……人質ってわけか。

エアロン

奴はラヴァニアを何よりも

大切にしている。

エアロン

その身が危ういとなれば、

きっとここにやってくる……！

レイン

そこをあんたが、

バッサリってわけだ。

ラヴァニア

エアロン様……！

エアロン

許せとはいわん。

ラヴァニア

…………他の結末があればと、

ずっと思っておりました……

でも……

ラヴァニア

……エアロン様は、ずっと……

苦しんでらっしゃったから……

エアロン

ラヴァニア……俺のことを……

ラヴァニア

ご武運を。

レイン

まぁ任せておきな、騎士様。

レイン

この俺が人払いをしてやる。

山に近づくやつは誰もいない。

オメーの仇以外はな。

エアロン

――悪魔よ。俺に手を貸す

見返りはなんだ。

レイン

オメーは、証明してくれればいい。

この世に悪魔が存在する

理由ってやつをな。

エアロン

……だったら見ていろ。

正しいものが強いとは

限らないと教えてやる。

レイン

そうかい？　今のままだったら、

オメーは返り討ちだぜ。

エアロン

俺が奴に劣るとでも！？

レイン

そいつはオメー自身が

わかってるだろう？

エアロン

……クッ。

レイン

力の差を埋めるのは、唯一つ。

憎悪だ。オメーの憎しみで、

正しさを超えて見せろ。

…………

……

キャトラ

この山ね……なんか、

嫌な気配がする……

ルカ

そうですね……これは……

悪魔の気配……？

アイリス

悪魔……？

レイン

チッ……クソ天使に、あいつらまで

やってきやがったか。

剣を抜いた。
タイタスの背中を守った剣だ。

仇はやって来た――
かつてただ一人の友だった男。

おそらく牢を脱したのであろう。
奴にはそれが十分可能だ。

エアロン

……タイタス。

タイタス

エアロン！　お前まで、

どうしてここに……

エアロン

つくづくお前はおめでたいな……

タイタス

何をいってるんだ、エアロン。

いや、そんなことよりも、

俺の妹が……

エアロン

ラヴァニアをさらったのは俺だ。

タイタス

――冗談はやめろ。

仇は、何がおこったか
わからぬ様子だった。

本当に本当に、この男は、
わかっていないのだ。

真実を告げた。全てを奪ったのが
誰であるか、教えてやった。

エアロン

剣を抜けタイタス。

レイン

さあ、やっちまえよ……

騎士団長。

エアロン

俺の恨みを刻んでやる。

(※主人公が現場に気づく)

レイン

俺の気配に気づいたか？

……もう遅いぜ。

レイン

信頼。友情。愛情……

オメーらの好きな綺麗事は、

あっという間に色褪せる。

レイン

最後に残るのは憎悪だ……

見せてやるよ、その強さを！

思い出6

(※主人公が光る)

レイン

なんだ、いつもの忌々しい光か！

レイン

だがもう遅いぜ！

(※剣と剣がぶつかる)

エアロン

どうした！　戦え！

タイタス！！

汚らわしいルブラム人が！

タイタス

――――

エアロン

お前を殺したら、ラヴァニアにも

後を追わせてやる！

タイタス

エアロン……！

エアロン

死ね！！
俺の前から消えろ！！

タイタスの剣が、エアロンの剣を
跳ね飛ばした！

レイン

おいおいどーした騎士団長。

ひよってんじゃねえ。

レイン

テメーの恨みはそんなもんか！
もっと憎め！

レイン

ずっと二番でいいのか！
テメーの恨みと苦しみ、
そいつに叩きつけろ！

悪魔の声が聞こえる。

立ち上がろうとしたが、
足に力が入らない。

奴の恨みを、思い出そうとした。
だが――どうしてだろうか。

共に背中を合わせて戦った、
誇らしい日々のことしか、
思い出せなかった。

エアロン

……やはり……お前には

かなわないか……

タイタス

君は悪魔に取り憑かれて

いたんだ……そうなんだろう？

恨みと苦しみを、吐き出した。
言葉は剣よりも的確に、
仇の心を乱した。

……初めてこの俺は、
タイタスに一矢を報いたのだ。

タイタス

……だったら俺は……

どうすればよかったのだ！

喜びはなかった。
ただ虚しかった。全てが。

レイン

やっぱりそこまでか。

オメーは。

エアロン

期待外れだったようだな。

レイン

まったくだ。クソ面白くもねぇ。

エアロン

だが俺は満足だ。

この上なくな……

レイン

そりゃあそうだろうよ。

エアロン

……何だと？

レイン

もうオメーに用はねえ。

面白くもねえ残りの人生を、

妥協しながら生きるんだな。

…………

……

事件の顛末は奇妙なものであった。
英雄は許され、騎士団長と
英雄の妹は婚礼の式をあげた。

まるで、何事もなかったように。
一説によれば、悪魔が騎士団長の
魂を狙い陰謀を企てたが――

騎士団長は悪魔の誘惑を退け、
王国は人知れず危機を脱して
いたのだという。

キャトラ

むしゃこらむしゃこら……

ふむ……これは……

キャトラ

腕を上げたわね、レイン！

レイン

昼飯くらい、黙って食え。

ルカ

レイン！

わたしにはわかってたぞ！

レイン

何がだクソ天使。

ルカ

憎しみというものは、

正しさの仮面をかぶって、

人を惑わせるもの。

ルカ

それが正しいと思う限り、

憎しみは果てしなく

強くなっていくのです。

アイリス

レインさんは、わざと

エアロンさんの憎しみを

掻き立てたんですね。

ルカ

それが正しさではなく、

ただの憎悪と気づかせたのです。

ルカ

悪魔である己を利用して……

レイン

ああ！！　どこまでお人好しなんだ、
オメーらは！

レイン

この俺をクソ天使といっしょに

してんじゃねえぞ！

レイン

赤髪。昼飯がすんだら、

俺とケンカだ。

(※主人公が微笑む)

レイン

本気でいくからな！

手ェ抜いたらブチのめすぞ！

ボイス

同時期登場キャラ

Wings of hearts2

その他のイベント

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