リスト・思い出

リストの思い出とボイス

思い出1

リスト

は、放せ！
場所を変えたって無駄だぜ！

牛飼い

それじゃ、

この子をよろしく頼んだべ。

キャトラ

ちょっと！
さすがのキャトラさんも、
この展開にはついていけないわ！

牛飼い

わすだって困惑してっべ。

いつの間にか縛られた男が

荷馬車に乗り込んでんだもの。

牛飼い

道に捨てるわけにもいかんし、

あんたらが保護してくれ。

縄は解いておいたから。

んだば。

キャトラ

待って！　なんでそうなるのよー！

アイリス

あ、あの……あなたは？

リスト

リストだ……

それくらいご存知なはずだろ？

アイリス

い、いえ、初対面ですし……

リスト

新人をよこしただと？

しかもこの声は若い女……そうか。

そのほうが気を許すと……

リスト

だが、残念だったな！
俺が信じる女は
この世でたった一人！

リスト

どんなに拘束しようが、
拷問しようが、
俺は絶対に秘密を喋らないぜ！

キャトラ

ストップ！　ストーップ！
話が見えないわよ！

リスト

声が下の方から……子供か？

それにこの匂いは男……

剣を持っているな？

リスト

合計3人……ひとりは戦力外。

これなら逃げ切れる……！

(※突然地面が音を立てて揺れる)

リスト

じ、地震だと！？

いや、どこかで爆撃が……

キャトラ

飛行島が発進したのよ。

リスト

くそっ！

キャトラ

ちょ、どこいく気！？
無視しないでよー！

アイリス

ダメです！　そっちは――

リスト

なっ！？　足場がない……！

アイリス

この島は空に浮いているので……

それ以上動くと

落ちちゃいますよ……

リスト

島が浮いている？

なんのジョークだ。

大方ここは、崖の上ってとこだろ。

キャトラ

疑うなら目隠し外しなさいよ。

手足自由でしょ？

リスト

はっ、わかってるんだぜ。

この目隠しをとれば

顔が吹っ飛ぶよう細工してんだろ？

キャトラ

知らないわよ！

いったいアタシたちを

誰と勘違いしてるのよ！

リスト

無関係を装えば、俺が吐くとでも？
そんな手には騙されないぜ！

アイリス

どうしよう、

まったく話が通じないわ……！

リスト

――7200秒だ。

キャトラ

は？

リスト

最初に俺を拘束した場所から、

荷馬車に乗ってここまで来た秒数さ。

リスト

数えてたんだよ、正確に。

これでおおよその距離を割り出せる。

キャトラ

なによ突然……さては、
さりげなく仲間に連絡して、
場所を特定させてるわね！

アイリス

キャトラ……その言い方じゃ、

私たちが犯人みたいに……

リスト

ここからは根比べだぜ。

どっちの心が折れるかのな……

思い出2

リスト

おい、お前ら。

なにさっきから黙って……

ああそうか、長期戦ってわけだ……

リスト

はっ、ヘマったぜ……

さっさと金だけ持って

高跳びすりゃよかったのによ……

(※雨が降ってくる)

リスト

……雨が降ってきやがった。

思えばあのときも……

――あのとき、
俺は行きつけのバーで
旧友を待っていた。

リスト

遅いなあいつ……

まさか約束を忘れてんじゃ……

？？？

動くな。

リスト

……！？

？？？

動くと、背中に穴が空くぜ。

リスト

アンダーソン、なんの真似だ。

アンダーソン

はっはー、冗談だよ。

銃口だと思ったか？

なっ、こりゃスコッチだ。飲むか？

アンダーソン

っと、お子様には早すぎるか？

リスト

言ってろ。

へいマスター、俺はコーヒーを。

砂糖5つな。

アンダーソン

かーっ、相変わらずの甘党だな。

リスト

任務じゃ頭を使う。

糖分は摂取しとかねえと。

リスト

……お前こそ酒を控えたらどうだ。

手、震えてんぞ。

アンダーソン

俺の銃さばきには、

これくらいのハンデが

必要なんだ――コッ！

リスト

その舌を弾く癖、

まだ治らねえのか？

いい加減、耳障りだぜ。

美女

ちょっとモーガン。

いつまで待たせんのよ～。

アンダーソン

わりい、ちょいと野暮用でな。

今日のパーティーはもうお開きだ。

金は払っとくから、お前らは帰れ。

美女

もう……埋め合わせは

ディナークルーズで我慢しとくわ。

(※女性たちが店を出る)

リスト

……はっ、モーガン？

アンダーソン

いかす名だろ？　ほれ、

これが今の仕事のライセンスだ。

もちろん偽造だが。

リスト

で、こりゃなんの仕事だ？

アンダーソン

木箱の護衛だ。

リスト

のわりに、ずいぶんと

羽振りがいいみてえだが。

アンダーソン

そのぶん危険だからよ……

と思っていたが、

敵は船酔いだけってくらい

楽な仕事だ。

リスト

怪しいな。

木箱の中身は知らないのか？

アンダーソン

さあな。知らねえことが条件だし。

アンダーソン

それよりお前も引退して

こっちに来いよ。

無駄に命かけるより……

リスト

用はそれだけか？　俺は帰るぜ。

アンダーソン

おい、待てよリスト！

せめて送らせろ。

――酒場を出ると、
激しい雨がアスファルトの上で
踊っていた。

アンダーソン

こりゃまあ……

しゃあねえ、車寄せるから

お前はここにいろ。

そう言って、アンダーソンは
雨の中に消えていった。

(※犬が現れる)

リスト

ん？　どうしたお前、迷子か？

そんなところにいると風邪ひくぜ。

犬

ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。

リスト

おー、よしよし。けど、悪いな。

飼い主なら他を当たれ……

俺じゃお前を不幸にする。

犬

くぅーん？

(※銃声が響く)

リスト

なっ！？　あっちのほうから……

銃声のした方へ走ると、
車のそばで血を流して倒れる
アンダーソンの姿があった。

アンダーソン

あ、足を撃たれた……

リスト

そのスコッチ借りるぞ。

消毒しねえと。

アンダーソン

くそっ、染みやがる……

少しずつかけろ……

リスト

禁酒して正解だったろ。

それで、誰に撃たれた？

アンダーソン

わからねえ。

いきなりフードをかぶった男が……

(※黒い影が走り去る)

リスト

あいつか……！

俺はすぐさま銃を発砲し、
フードの男を狭い路地へと
追いやった。

…………

リスト

もう逃げられないぜ。

？？？

リスト……

リスト

その顔の傷……

なんでお前が……！

？？？

後ろに気をつけろ。

リスト

なっ――

(※リストが何者かに殴られる)

…………

……

リスト

う……頭が……

ここは……？

意識が戻ると、そこは暗闇だった。
すぐに自分が目隠しをされていて、
体を拘束されているのがわかった。

男の声

さて、どうしますボス？

さっそく、あいつの情報を

聞き出して……

ボスの声

まあ、待て。

ホットドッグ食べてんだから、

赤いのは……

リスト

誰だお前ら！　ペガサスの者か！

ボスの声

はーはははっ、

そっちから質問とはな。

ボスの声

ペガサス？　知らねえよ。

俺は仲間をぶっ殺した奴を

始末したいだけだ。

ボスの声

だからよお。

あいつに逃げられた以上、

お前に居場所を

吐いてもらわねえと……

リスト

はっ、それは無理だぜ。

あいつは俺たちの希望だ。

ボスの声

ああん？

？？？

コッ！　コッ！

リスト

この音……

ボスの声

おい、あとは任せたぞ。

どんな手を使ってでも

情報をしぼり出せ。

(※ガラスの割れた音が響く)

男の声

な、なんだてめえら！

ガラスの割れる音がした瞬間、
俺の体を誰かが放り投げ、
かなりの高さから
藁の上に落下した感覚があった。

リスト

ぐはっ……なんだ、

動いてやがる……

この音は、馬車か？

牛の声

モォ～～～！

リスト

この感触は子牛……？

(※飛行島)

リスト

まだ希望は捨てるな……

必ず俺は生き抜いてみせる……

思い出3

リスト

空気が変わった……

山小屋にでも連れ込んだか？

キャトラ

飛行島の酒場だってば。

いいかげん目隠しとりなさいよ。

アイリス

どうぞ、椅子です。

ずっと立ちっぱなしだったので

疲れてるかと……

リスト

椅子に座らせて
拷問する気だな？
そうはいくか！　くそっ、やめろ！

(※リストが暴れる)

アイリス

え？　私はなにも……

リストが暴れたことにより、
全身に取り付けられた拘束具が
椅子に絡みついた。

リスト

くっ……動けない。

こえからなにを始める気だ……

キャトラ

なにもしないわよ！
アンタ自ら動いて、
椅子に縛られたんじゃない！

リスト

ん？　この金属音は……ペンチか？

リスト

はっ、やるならやれよ。

爪を10枚はがされても

ポップな鼻歌を奏でてやるぜ。

アイリス

なんの話でしょうか……

私はただテーブルに食事を

置いただけで……

リスト

この匂いはミートパイ？
なぜ俺の好物を知っている！

アイリス

そ、そうだったんですね。

リスト

好物で釣って情報を聞き出す気か

……そんな子供だまし、

俺には通用しないぜ！

アイリス

わ、私はただ、リストさんが

お腹をすかせてるかと……

リスト

いらぬ世話だ。

俺はビスケット1枚で、

3日は過ごせる。

キャトラ

だからなによ！
いいからミートパイを食べなさい！

リスト

――今だ！

リストはテーブルの上のフォークを
くわえると、椅子を回転させ、
主人公の首元に
狙いを定めた！

(※主人公が避ける)

リスト

ちっ、外したか。

キャトラ

こらアンタ！
なんてことするのよ！

リスト

俺を甘く見すぎたな。

この状態でも、お前らに致命傷を

与えることは可能だ。

リスト

一応、忠告はしたぜ。

それでも俺に近づくなら……

キャトラ

やったるわよ！
ついでに目隠し
とってやるんだから！

リスト

女子供でも容赦はしないぜ！

キャトラはリストの胸に
飛び込んだ。

リスト

こ、この毛ざわりは……猫か？

キャトラ

そうよ！

これでわかったでしょ！

アタシたちはなにも……

リスト

はっ、動物が話してるように

見せかければ

心を開くとでも思ったのか？

リスト

残念だったな……

俺は犬派だ。

キャトラ

…………

キャトラ

ふふ、さすがのアタシも

心が折れたわ……

アイリス

キャトラ、しっかり……

リスト

どんな拷問でも耐えてみせるぜ！

思い出4

リスト

今度は外に連れ出して

どうする気だ？

キャトラ

どうもしないわよ！
というか、なんで未だに
椅子に縛られたままなのよ！

リスト

はっ、まるで俺自身で

縛ったような物言いだな。

キャトラ

もうやだ……

？？？

おじゃましまーす。

アイリス

あ、あの、どなたですか？

ジェニファー

私はパン屋のジェニファーよ。

面白そうな場所があると思って

寄ってみたんだけど……

キャトラ

もしかして押し売り？

でも、美味しそうだから許すわ。

ジェニファー

よかったらどうぞ。

お代は結構よ。

リスト

…………

ジェニファー

あら？　この人はどうして

椅子に縛られてるの？

キャトラ

こっちが聞きたいわよ。

リスト

ジェニファーか……

ジェニファー

しっ、静かに。

今から言うことをよく聞いて。

リストに近づいたジェニファーは、
こっそりと拘束具を緩めていく。

ジェニファー

ライアンの狙撃準備が整ったわ。

ただ、あくまで威嚇射撃。

ジェニファー

パンの中にハリソン特性の

小型爆弾が仕込んである。

折を見て、これを投げて。

ジェニファー

相手がひるんだら、

あなたは左へ転がり、

ここから飛び降りるの。

リスト

飛び降りるって……

ジェニファー

大丈夫。私たちを信じて。

キャトラ

ちょっと、

さっきからなにをボソボソと……

ジェニファー

あ、いえ。

では私はこれで……

ジェニファー

トニー、準備は？

トニー

下で待機中。

なあ、やっぱパンの中に

シーバー仕込むのは無理あったな。

よく聞こえねえよ。

ジェニファー

そこをなんとかするのが、

通信係の仕事でしょ？

キャトラ

……ねえ、リスト。

そのパン食べないの？

ジェニファー

なっ！？

リスト

よ、よせ、近寄るな、

この中には……

キャトラ

食べる気ないならちょうだいよ。

ジェニファー

ライアン！　作戦変更よ！
今すぐこの猫を――

リスト

ジェニファー、逃げろ！

ここは刺し違えてでも……

ジェニファー

リスト……

アイリス

え？　二人は知り合いだったの？

キャトラ

パンくらいでそこまで

怒らないでよね！　いいから、

ちょうだい、ちょうだい！

キャトラとリストが
揉みくちゃになり、
パンが遠くへ飛んでいった。

ジェニファー

ふ、伏せて！

キャトラ

へ？

(※パンが爆発する)

リスト

くそっ……

ジェニファー

これでよかったのよ……

あなたはここで

死ぬべき人じゃない。

リスト

ジェニファー……

俺のことは、あきらめろ……

ジェニファー

必ず助けに来るから、待ってて。

ジェニファーはリストの耳元で
そう囁くと、
飛行島を去っていった。

アイリス

ジェニファーさん、

泣いてたわね……

キャトラ

なにがなんだか……

思い出5

リスト

…………

ピチャ……ピチャ……

リスト

…………

静寂な密室の中、
リストの眉間に水滴が落ちる
音だけが響いている。

リスト

あれから、何時間経ったんだ……

リスト

いや、まだ数分も

経っていないのか……？

ピチャチャ、ピチャ……

リスト

不規則に落ちやがって……

時間の感覚が狂うぜ……

ピチャ、ピチャピチャ……

リスト

くっ……

ピチャ……ピチャ……

リスト

意識しないようにすればするほど、

水滴の音が……

ピチャ、ピチャ……

リスト

もう……やめてくれ……

ピチャ…………ピチャ……

リスト

やめろおおおお！！！

キャトラ

リスト！？　そこにいたのね！

リスト

うわああああっ！！！

アイリス

落ち着いてください！

リスト

ひと思いに殺せ！　殺してくれ！

キャトラ

なんでそうなるのよ！
早くお風呂場から出なさい！

リスト

なにが風呂だ！
おちょくるのも大概にしろおおっ！

キャトラ

アンタが自分から入ったのよ！

アイリス

主人公、

リストさんを外に！

リスト

はあ……はあ……

もう限界だ……

こんなの続けられたら秘密を……

アイリス

なにもしませんから、

安心してください。

リスト

このまま秘密を漏らすくらいなら、
死んでやる！

リスト

はったりじゃねえぞ……

歯に仕込んだ毒で……

キャトラ

ぎにゃー！　やめなさーい！

リスト

ぐわっ！？

キャトラの体当たりを
受けたリストは、
窓を突き破り、外に転げ出た。

リスト

ぐはっ……子供のくせに、

なんてパワーだ……

キャトラ

このままじゃ、らちがあかないわ！

アイリス

主人公！

思い出6

(※主人公が光る)

リスト

さあ、死んでやるぜ……！

キャトラ

目隠ししてるから
ルーンの光に気づいてないわ！

リスト

うおおおっ！

リストは歯を食いしばった。

アイリス

ダメーーーっ！！！

ジェニファー

リスト！

リスト

そ、その声はジェニファーか？

キャトラ

ほっ……助かったわ。

リスト

なぜ戻ってきた！

もうこれ以上、

お前を危険にさらすわけには……

ジェニファー

違うの！
この人たちは無関係なの！

リスト

なっ……！？

ジェニファー

トニーから情報が入ってね。

あなたを拘束した密売組織は、

警察に一斉検挙されたわ。

リスト

な、なぜだ……

そう都合よく警察が動けるわけ……

ジェニファー

特殊捜査官ラルフ。

彼がどうやら裏で、

身内と通じてたらしいの。

リスト

アンダーソンか。奴の指示で

密売組織に潜り込んでいたとしたら

合点がいく……

リスト

はっ、やられたぜ。

俺はオトリに使われたってわけだ。

キャトラ

えっと……話が見えないけど、

とりあえず一件落着って

やつかしら？

リスト

そうなるな……

お前たちを疑って悪かった。

アイリス

いいんです。

すんだことは。

キャトラ

ささ、仕切り直しよ。

まずは目隠しをとって……

リスト

それはできない。

俺の顔を知れば、

お前たちにも危害が及ぶからな。

キャトラ

は？

リスト

俺の素性を明かすこともできない。

リスト

……いいか。

これまで聞いたことは忘れろ。

ま、大半は嘘だが……

アイリス

そうだったんですか！？

キャトラ

なんか長い悪夢を

見せられた気分だわ……

リスト

…………

トニー

おい、お前ら聞こえるか！
早くそこから逃げろ！
ラルフに居場所を特定された！

リスト

わかった、シーバーを切るぞ。

おそらくこの会話も聞かれてる。

リスト

ったく、あの捜査官。

敵か味方かはっきりしやがれ。

アイリス

ええっと……

リスト

あいつを巻いたら

すぐに戻って来る。

お前たちには迷惑はかけない。

アイリス

は、はあ……

リスト

…………

ジェニファー

リスト、どうしたの？　早く……

リスト

……ひとつだけ言わせてくれ。

リスト

ミートパイ……

あれだけは正真正銘、

俺の好物だ。

リスト

ここだけの秘密だぜ。

ボイス

同時期登場キャラ

フォースター☆PJ アルティメテオ レボリューション2018

---

◀ 思い出まとめへ戻る

◀ リストへ戻る